美容ジャーナリスト・齋藤薫が、コスメデコルテの名品コスメをとおして“今の時代を象徴する女性像”を探る好評連載第4回。


コスメデコルテ人格論 vol.4
「ナチュラルな美しさは、努力に裏打ちされた
“静かな自信”から生まれる」 齋藤薫

 人はみんな自然体でありたいと思いながら生きている。でも、どんな立場にあっても、いつの間にか何かを競わされて、気がつくと体中に力みが入り、自然体ではいられなくなる。女は同性のそういう部分にきわめて敏感。仕事ぶりを見れば、自然体かどうかがわかるからなのだ。

 そして私たち女は知っている。女がナチュラルでいられるのは、努力に裏打ちされた“静かな自信”があるとき。演技でも楽器の演奏でも努力すればするほど、力みのない表現になり、人の心を打つと思う。見えない努力を重ねていれば、わざわざ自分を大きく見せる必要がない。控えめなくらい自然体でも、ちゃんと目を惹き、存在感を見せつける。人に見せない自信が人を輝かせるのだ。いくらナチュラルであってもキラキラ眩しいのだ。

 化粧品も同様に、大ヒットとなった “コスメデコルテ ラクチュール”のルースファンデーションは、“ルース状にもかかわらず、今まで見たこともないほどキレイな肌に仕上げる”という快挙を成し遂げ、開発者が秘かに“自信作”と認めた一品。一見“おしろい”、するする20秒で仕上がるのに、従来のファンデにも仕上がりで勝ってしまうのだから。

 それもオーガニック認証を受けた綿花を細かく粉砕し、ひとつひとつにリン脂質を絡めるという大変な手間をかけているから実現したこと。まさに努力の賜なのだ。画期的な技術と諦めない情熱、両方あったから、こんなにもナチュラルで、こんなにもパーフェクトな肌を作れたのだ。

 さらには、仕上がり別に5タイプの下地を作り、パフとブラシの両方を用意。コンシーラーも用途をハッキリ分けて、本気で消す2タイプを用意してくれた。ともかく“なりたい肌”の我がままをすべて聞き入れる。そういうことも平然とやってのけるベースメイクラインなのだ。いや“平然”と事も無げに見えるのは、それだけ地道な研究と、妥協のない開発がもたらす、静かな自信があるからこそ。

 気負いも傲りもない、さり気ないけれど天才……そういう“人”も“物”も、結局は努力でできあがっているのである。

コスメデコルテ
ラクチュール ラインナップ

5種の下地、2種のコンシーラー、パフ&ブラシの2種の小道具で、“なりたい肌”にカスタマイズ。右奥から:ラクチュール スムージング ベース SPF20/PA+ 30g ¥3675、同モイスチュアライジング ベース SPF20/PA++ 30g ¥3675、同カバリング ベース BB SPF40/PA+++ 30g ¥3675、同ブライトニング ベース SPF20/PA++ 30g ¥3675、同ラスティング ベース UV SPF50+/PA+++ 25ml ¥3675、同パーフェクト コンシーラー SPF25/PA++ 10g 全2色 ¥3150、同イルミネイト コンシーラー 2ml 全2色 ¥3675、ルースパウダータイプで簡単スピーディーにふんわりキメ肌に。オーガニックコットンパウダー配合でやさしい肌触りも実現。同ルースファンデーション SPF18/PA++ ¥5250(レフィル7色 各¥4410、ケース¥840 ※8月21日限定ケース発売)、フェイスパフ  LC ¥525、フェイスブラシ  LC ¥1260

URL www.cosmedecorte.com
フリーダイヤル 0120-763-325

齋藤薫 Kaoru Saito

女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌において多数のエッセイ連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『人を幸せにする美人のつくり方』(講談社)、『大人になるほど愛される女は、こう生きる』(講談社)、『The コンプレックス』(中央公論新社)、『なぜ、A型がいちばん美人なのか?』(マガジンハウス)など、著書多数

2012.08.07(火)
text:Kaoru Saito
photograph:Hajime Watanabe

CREA 2012年9月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

休めない人のための女の医学バイブル

CREA 2012年9月号

完全保存版
休めない人のための女の医学バイブル

特別定価 650円(税込)