専業主婦の場合は生命保険の準備を

 専業主婦の場合は夫に生命保険をかけておくことを忘れずに。どれくらいの保障額が必要かの目安は次の算式で計算をしてみましょう。

遺族保障の必要金額の目安
(年収×3倍)+(1000万円×子どもの人数)-(預金残高)

 例えば、夫の年収600万円、 妻と子ども一人、貯金額800万円のケースを考えてみましょう。

 1800万円(600万円×3)+1000万円-800万円=2000万円

 このケースでは2000万円の保障を想定するということになります。考え方としては、専業主婦である自分が新たに仕事に就くまでの備えを確保するということになります。また、子供の教育費として1000万円を想定しています。

 マンションなどの資産があるという人はその分だけ必要な遺族保障額を減らしてもよいですね。例えば、夫名義の住宅ローンは団体信用生命保険で穴埋めされます。また、公的な遺族年金も出るのです。死亡保障は生活に困るという分だけ入るようにしましょう。

 どんな保険に入ればよいかというと、掛け捨ての定期保険で準備するのがよいでしょう。健康に自信があり、喫煙をしない人なら、非喫煙者割引を受けることができる商品を選ぶと保険料が安価になります。喫煙をする人は通販生保が割安です。価格.comなど比較サイトでも保険料の比較をすることができます。

 まとまったお金を一気に受け取る形だと困るという人は収入保障保険もよいでしょう。世帯主がなくなった時から保険期間中は月々定額で給付金を受け取ることができます。

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2012.05.02(水)
text:Yoko Hanawa
photographs:Tamon Matsuzono
Miki fukano