愛用している食器のように、ベッドも同じ日常使いの代表格。しかし、いざ買ってみたら、想像以上にサイズや色合いが部屋に合わない……。

 食器と違い、大物ゆえ簡単に買い替えることができないところも悩ましい。次に買うべきベッドは後悔したくない、そして日頃の疲れを癒す部屋をつくりたいなら、まずは和みの空間づくりに成功した住人たちの暮らしぶりをご覧あれ。

 3回にわけて、和みのベッドルームを手に入れたお2人と、失敗しないベッド選びのコツを紹介します。第2回は、建築家 西村さんの暮らしぶりをみせていただきます。

西村幸希さん(建築家) ベッド歴は2年

日本大学理工学部建築学科卒。2008年『西村幸希建築設計』を設立する。翌年には自邸の「つづくいえ」を竣工。www.nishimura.co

時間の流れを肌で感じ月明かりの下で就寝

無駄なものは潔く省いた、シンプルな寝室。天井高は開放的かつ落ち着けるギリギリの高さの2.1m。ベッド側の壁の窓は、夫妻でちょうどいい位置を考え抜いて開けたもの

【Room Data】
・ 一軒家(持ち家)
・ 居住年数/2年
・ 寝室/12.43平方メートル 
・ ベッドサイズ/W103×H42×D202cm
※W=幅、H=高さ、D=奥行き

 自然光がたっぷりと降り注ぐ、明るい寝室。扉は使わず、薄い漆喰の壁でさりげなく仕切ることで、空間に奥行きをもたせている。建築家の西村幸希さんが、同業者のご主人と娘さんとの生活のために設計した自邸「つづくいえ」の寝室には、家族のこだわりが詰め込まれていた。

「よい寝室のあり方は、住む人や家族によってさまざまです。私たちの場合、寝室は純粋に眠るための場所。だから、広さはベッドが入れば十分です。狭くても適度に開放感があり、プライベートさも感じられるよう、壁の幅や窓の位置にすごく気を遣いました」と西村さん。

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2012.04.25(水)
composition:Satoshi Miyashita
text:Rie Nakajima
photographs:Mori Koda

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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