Magnificent View #1353
恵比寿ガーデンプレイス(東京都)
(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
都心にあるとは思えないほどゆとりある空間に近代的な建物が立つ、恵比寿ガーデンプレイス。1994年に開業した人気の複合施設だ。
ここは明治時代まで、のどかな農村地帯だった。この地に、日本麦酒醸造(現在のサッポロビール)が煉瓦造りのビール醸造場を建設したのは1889年のこと。ここで造られた「恵比寿ビール」は、販売直後から大好評だったという。
あまりの人気に荷馬車では配送が間に合わなかったため、貨物専用の「恵比寿停車場」も建設。この頃から付近の都市化が急速に進み、昭和に入ると、ここに「恵比寿」という地名が付けられた。
時代が移り、都心にある工場は制約が増えたことから、サッポロビールは工場を千葉県に移転。跡地は恵比寿ガーデンプレイスとして再開発された。デパートやホテル、映画館、マンションを擁するここは、都市開発の代表的な存在ともなっている。
そんな恵比寿ガーデンプレイスの冬の風物詩といえば、イルミネーション。毎年、バカラの歴史上最大級のシャンデリアが登場し、都心のクリスマスシーズンを美しく彩っている。
Column
今日の絶景
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2017.12.17(日)
文＝芹澤和美
