NYにはラグジュアリーなホテルがいくらでもあり、目移りしてしまう。選ぶ基準は3つ。ロケーション、一流のサービス、バスタブ付き。今回ご紹介する3軒はその条件+αがあるホテル。ぜひとも参考にしてほしい。

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» 第2回 マンハッタンのオアシス「The Knickerbocker」

◆ Baccarat Hotel & Residences
(バカラ ホテル&レジデンス ニューヨーク)

世界初、バカラ ホテルは「一度は泊まりたい」No.1

グランドサロンは静かに過ごせる。伝統的なフレンチデザインとNYのモダンな雰囲気をミックスしたのは、パリのデザインデュオ、パトリック・ジルとドロテ・ボワシエ。

 フランスのクリスタルメゾン、バカラがニューヨークにホテルを造るというニュースは、ずいぶんと前から話題となっていた。今年3月、その姿を現したバカラ ホテル&レジデンス ニューヨークは、唯一無二の圧倒的な個性を放っている。

 場所はミッドタウン。MoMA美術館の目の前にある。新築の建物は、現代的で美しいファサード。黒く重厚な扉を開けると、暗闇の中で2000個のバカラグラスがお出迎え。エレベーターで2階に上がると、そこは“バカラの館”。高い天井にいくつもの巨大なシャンデリア、目に入るすべてのクリスタルガラスがバカラ製である。大きな窓から入る光がそれらに反射して部屋中が輝いている。インテリアは、パリのデザイナーが担当した。

左:プレステージスイートの寝室。高い天井で気持ちいい。スイートは全部で4タイプある。
右:ミニバーを開けるとつい興奮してしまうほどのグラスがずらり。

 広い廊下を歩き客室へ。スイートの前には、10人のアーティストによる、バカラを使った作品が飾られている。真っ白い扉を開けると、そこには清潔感あふれるリビングとベッドルーム。ミニバーを開けるとバカラのグラスが8客待っている。洗面台にもバカラ。ホテルには全部で1万5000個のグラスがあるという。

 夏には地下に「ラ・メール」のスパがオープン。スイートルームのアメニティはすべてラ・メールだ。

リビングにある大きな鏡は、リモコンでテレビ画面に変わる。同様のものが寝室にもある。

文=CREA Traveller編集部
撮影=橋本 篤
コーディネート=日比野靖代(fish*co.)