カリッ&サクッの
「豆乳ドーナツ」が一番人気!
右:「アイスドーナツパン」400円。
「七穀ベーカリー」の一番人気は「豆乳ドーナツ」です。「ひとつひとつ成形して、ココナッツオイルで揚げています。カリッと揚がり、時間が経ってもサクッとしているから」と山本さん。
生地には卵や牛乳を使わず、酸化しにくいグレープシードオイルを使用しています。もちろん、自家製酵母で発酵させたパン屋さんらしい発酵生地。食べる時に、きび砂糖、シナモンシュガー、きなこ&有機ゴマ、ココナッツミルクパウダーを好みで付けます。
ココナッツの甘い香りで、むっちりした食感。トッピングする甘みで、異なる風味になり、色々な飲み物に合わせられる楽しいドーナツです。夏には、高知県の「カフェ・デュ・グラス」特製の無添加アイスクリームをサンドした「アイスドーナツパン」も販売。
右:取材時に、すでに売り切れていたパンの値札。
「はちみつベーグル」も人気商品。和歌山県産のハゼの蜂蜜を使い、ほんのり優しい甘味。むちっとした食感で、焼くとさっくりして、とても食べやすい。底にたまった蜂蜜がカリカリしておいしい。
パンは、卵、乳製品不使用ですが、おやつにぴったりの焼き菓子には、バターや卵を使用。リッチな味わいに仕上げています。
「発酵バターのスコーン」は、砂糖なしで牛乳、よつ葉の発酵バターを使っており、卵、牛乳、砂糖が入った「全粒粉のスコーン」も作ります。
「ビスコッティやラスクも、時々。たまに、豆腐を生地に練り込んだメロンパンも作ります」と山本さんはにっこり。
11月後半から5月初旬頃までの期間限定の「レモンケーキ」は、山本さん自身も大のお気に入り。
「基本は、コーヒーに合うパン。だから、カフェでも、こだわりのコーヒーをお出ししています。でも、このハーブティーはぜひ飲んでみてほしい」
そんな山本さんのおすすめが、ウスベニアオイのお茶。水出ししたパープル色のお茶が、自家製のパイナップルジャムを入れると、ピンク色に変化します。カフェでは「お花のアイスハーブティー」というメニュー名で出されています。
「アルカリイオン水で入れるとブルーになるのにもびっくりしますよ」
絵本の世界に入ったような楽しいカフェスペースでは、正午まで「朝のパン皿」、正午から「昼のパン皿」があって、パンが色々楽しめます。近所にあったら、毎日通いたくなるカフェです。
「パンもお菓子も、いい材料が見つかったら、どんどんレシピを変えておいしくしていきます。これからは、お総菜パンも色々作っていきたいし、あんパンやミートパイも作りたい」と山本さん。
まだまだ進化を続ける「七穀ベーカリー」のパンとお菓子。これからもずっと注目したい。
七穀ベーカリー
所在地 大阪府寝屋川市香里南之町9-9 マスターズ香里園1F
電話番号 072–835-1855
http://759bakery.jp/
Column
そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行
生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。
2017.10.08(日)
文・撮影=そおだよおこ