デヴォンの家庭料理
エクセター・シチューに舌鼓

エクセター・シチューには、大きなダンプリングが入っています。たっぷりの茹で野菜と一緒に。
オーナーのリズ・ラポートさん。

 一方、デヴォンの家庭料理ということで、エクセター・シチューをご紹介しましょう。野菜のたっぷり入ったビーフシチューに、パセリを散らしたダンプリングでボリュームたっぷりの一品です。素材はもちろん、地元産のものを使っています。

 今回、このエクセター・シチューを用意してくれたのは、南デヴォンでB&Bブリー・バートン・マナー(Bulleigh Barton Manor)を営むリズ・ラポートさん。

 窓の向こうに、ゆったりと緑の草に寝そべる白と黒のラマの姿が見え、丸い丘がいくつも重なるのどかな風景が広がるキッチンには、英国のカントリーサイドの定番、常時熱をもっているストーブ・クッカーが置かれています。

ブリー・バートン・マナーの外観。
B&Bの庭に出ると、こんな風景に出合えます。

 デヴォンの家庭料理を、というリクエストにこたえてリズさんが準備してくれたのは、たっぷりのエクセター・シチューに茹で野菜とマッシュポテト。

 英国ではシチューの添え野菜としてキャベツやブロッコリーなどの茹で野菜が別の大皿でサーブされることが多いのです。これらを、自分のお皿のシチューの脇に食べたいぶんだけのせて、シチューと一緒にいただきます。

左:アップルタルトの傍らには濃厚なデヴォン産のアイスクリームが。
右:ホームメイドのオーツビスケットと一緒に、デヴォン産のチーズをいただきます。

 メインのあとのデザートは、デヴォン産のリンゴを使ったデザートのアップルタルトにデヴォンの濃厚なアイスクリームを添えて。さらにこちらも地元産の各種チーズとホームメイドのオーツビスケットをほおばりました。

 暖流の恩恵で温暖なイングランド南西部は、牧草も豊か。そのおかげで上質の牛肉と、味の濃いリッチなクリームやチーズなどの乳製品に恵まれています。

 コーンウォールもデヴォンも、イングランド南西部の食の魅力はレストランのみならず。家庭料理で使われる素材からして、豊かだからなのです。

Bulleigh Barton Manor
(ブリー・バートン・マナー)

所在地 Ipplepen, Newton Abbot, Devon TQ12 5UA
電話番号 01803-873411
http://www.escapetosouthdevon.co.uk/

【取材協力】
英国政府観光庁

https://www.visitbritain.com/jp/ja

Visit Cornwall
https://www.visitcornwall.com/

VisitDevon
http://www.visitdevon.co.uk/

安田和代(KRess Europe)
日本で編集プロダクション勤務の後、1995年からロンドン在住のライター編集者。日本の雑誌やウェブサイトを中心に、編集・執筆・翻訳・コーディネートに携わる。
ロンドンでの小さなネタをつづったフェイスブック www.facebook.com/kresseuropelimited
運営する編集プロダクションのウェブサイト www.kress-europe.com