この大切な地球を守り続けるために
毎年4月はアースデー月間

環境や支援活動に向けた道端ジェシカさんの高い意識を感じ取ったメリッサさん。話はより一層熱を帯び、限られた時間の中、濃密なコミュニケーションが図られた。

 環境保護活動や貧困地域の支援活動にも強い関心を持つジェシカさんが出発前から楽しみにしていたのが、最終日に予定されていた、アヴェダのアースデー月間などで中心的役割を果たす、アースアンドコミュニティー部門ディレクターのメリッサ・チェルミニアクさんからのレクチャーの時間だ。

「いまでこそ、ナチュラルな成分や環境に目を向けることがスタンダードになったけれど、アヴェダの創設者はいまから約40年前に持続可能な自然環境について考え、行動を起こしていたんですね」

 オーガニックの植物を原料とした製品づくりは、原料調達の視点から環境保全へと広がりをみせ、いまでは、企業のミッションとして持続可能な環境、社会的責任へと発展。その象徴的な取り組みが、1999年にはじまった、環境保全のためのチャリティー活動「アースデー月間」だ。

「私も2年前に、日本のアースデー月間活動に参加し、キャンドルのデザインをさせていただきました。売り上げの全額を寄付するという全世界の人々を巻き込んでの活動は、会社の根幹を成すものであると同時に、もはや文化であると感じています」

左:毎年4月を中心に行われる「アースデー月間」では限定キャンドルの売り上げ全額が募金となる。
右:ギフトボックスにはネパール伝統のロクタ紙を採用し、多くの雇用を生み出す。

 また、アヴェダのギフトボックスには、ネパールの森林再生と現地コミュニティのサポートを目的に、ネパール伝統のロクタ紙が使われている。

「私もネパールの難民キャンプを視察したことがあるので、ロクタ紙が使われていると知り、嬉しく思いました。この活動で、女性5000人が雇用され、6000人の子どもが学校に通えるようになり、出稼ぎなどで離れ離れだった家族が一緒に暮らせるようになって──、その活動の意義の大きさに胸を打たれます」

アヴェダ本社の敷地内でも人が入ることがほぼない森の中。養蜂にとっては、最適な環境が整っている。

 最後に、アヴェダの最新の取り組みとして紹介されたのが、養蜂だ。いま、全世界的にみつばちの減少が問題となっているが、みつばちによる植物の受粉が行われないと、オーガニック原料の持続的な供給にも影響が及ぶ。

 そこでアヴェダは、約3年前、本社と工場を含む総面積23.4ヘクタールという自社の広大な森林において、養蜂に取り組むことを決断。現在は、ミネソタ大学の研究班と一緒に行っている。

「どんなに困難と思われることでも、両者にとっていいパートナーシップを結びながら、問題解決に取り組む姿勢に頭が下がります」

旅の最後は、アヴェダ社員食堂にて
オーガニックランチを堪能!

自社農園で採れた新鮮な野菜などをふんだんに使ったランチに舌鼓。「体の外側も内側もオーガニックで満たされて、アヴェダで働く人々が凛とした美しさをまとっているのは当然ですね」

 「終わりの見えない広大な敷地に、風力発電100%で動かしている本社とエコサート認定を受けた工場があり、社員のためのオーガニック農園に社員食堂、勤務中にいつでも利用できるジム、そして養蜂まで。今回、見学しただけでも、表面的だけではない、地球環境やオーガニックへの徹底的なこだわりと人への愛を感じることができました。

 アヴェダの社員の方々がここで長く働き、自分の会社に誇りを持ち、アヴェダと製品を愛していることが本当によくわかりました。

 今回は、とても貴重な体験を、ありがとうございました!」

植物の力を信じ、持続的な社会を目指して形成されたアヴェダの森を背景に、広い視野で包括的にオーガニックについて考える機会を与えてもらったことに、感謝。

●アヴェダ本社ツアー体験をさらに知りたい方は、道端ジェシカさんInstagramでもぜひチェックを。
https://www.instagram.com/jessicamichibata/