一軒家レストランの絶品フレンチ

住宅街の中にある瀟洒な一軒家フレンチレストラン「クアトロフォイル」。

 最後の夕食をどこで食べるべきかとネットで探したところ、住宅街に瀟洒な一軒家レストランを見つけたのでさっそく予約を入れた。

 「クアトロフォイル」は、地元の食材を多用したコンテンポラリーフレンチのレストラン。2010年のオープン時には、カナダの新レストランのベスト10にランキングされた。

 シェフのフレイザーさんとジョルジーナさんは、トロントのレストランで出会い、新しいスタイルを求めてロンドンへ行き、いくつかのミシュラン星付きレストランで修業して帰国した。そして故郷に戻って「クアトロフォイル」をオープンさせたのだという。

他のゲストは食事が終わって、ほぼ貸し切りとなった。

 私たちがレストランに着いたのは21時近く。取材が押してしまって、何度か時間変更の電話を入れ、他のゲストが食事を終わるような時間になってしまった。「何度も時間を変更して、こんなに遅くなってしまってごめんなさい」と謝ると、「大丈夫ですよ。旅先ではいろいろ起こりますから」と、笑顔で迎えてくれた。

 入り口にはウエイティングスペースがある。メインダイニングの白いテーブルクロスをシャンデリアの穏やかな明かりが包んでいる。テーブルに置かれた赤いバラの一輪挿しがアクセントを添えていた。そんな設えの空間に期待も高まる。

左:まずは、ナイアガラ半島のスパークリングロゼで乾杯。
右:アミューズは、イチジクを香ばしいナッツとともに。

 コースにするか、アラカルトにするか迷ってアラカルトから選ぶことにした。アミューズに始まって、温かいスープ、サラダ、そして新鮮な地元食材を使った絶妙な火入れのメインディッシュ。合わせるのはもちろんオンタリオ州のワイン。再訪したいと思わせてくれる素晴らしい夕食だった。

左:メインに選んだのは、カナダ産ポークロインのソテー。やわらかくて味の濃い、上質の豚肉だ。
右:クレームブリュレと、生姜風味のマドレーヌ、青リンゴのシャーベット。

Quatrefoil(クアトロフォイル)
所在地 16 Sydenham St, Dundas, Ontario L9H 2T4
電話番号 905-628-7800
http://quatrefoilrestaurant.com/

【取材協力】
オンタリオ州農水省

http://www.investinontario.com/food

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)
トラベル&スパジャーナリスト。渡航150回超・70カ国超、海外スパ取材250軒超、ダイビング歴800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)が4刷、台湾版・中国版出版! 第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』も中国版出版制作中! 『ファーストクラスで世界一周(仮題)』2017年春刊行予定。
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