“ナチュラルクリーニング”で
年末は家じゅうをピカピカに

 年末の大掃除はもちろん、毎日の掃除を憂鬱な気分でやりたくない! それならちょっと目線を変えて、ナチュラルクリーニングを実践してみませんか? 地球環境にもやさしい素材を使った、エコ掃除。部屋がきれいになる上に、ちょっといいことをしている気分になれるかも。

 ナチュラルクリーニングで使うのは、市販されている重曹、セスキ炭酸ソーダ、クエン酸。このほか、お米や柑橘類を使って「お米の発酵水」「柑橘発酵水」を作る方法もあります。

»「重曹水」「セスキ炭酸ソーダ水」「クエン酸水」の作り方
»「お米の発酵水」「柑橘発酵水」の作り方
»「重曹+クエン酸の発泡水」の作り方

 今回は、このナチュラル洗剤でバス・トイレ・洗面所を掃除する方法を紹介します。

体をきれいにする場所だから
水あかやカビをしっかり除去

 バス・トイレ・洗面所は、こまめに掃除をしているつもりでも、水回りは湿気でカビが発生しやすく、水あかや石鹸カスもすぐにこびりついてしまいます。大掃除のときは、カビやぬめりを徹底的に除去しましょう。

「水あかや石鹸カスはクエン酸を中心に使って掃除し、カビは重曹で磨いて落とします。トイレは臭いが出やすい場所ですが、アンモニア臭はクエン酸が中和してくれます。クエン酸水に好きな香りのアロマオイルをプラスすると、さらに掃除が楽しくなるかもしれません。皮脂汚れや化粧品の油汚れはセスキ炭酸ソーダ水を使いましょう」(栗生さん)

<お風呂>
●床・壁・天井

カビがあれば重曹をふりかけてスポンジでこすり、仕上げにクエン酸スプレーをふりかけて中和。天井の掃除には、長い柄がついたスポンジを使うと便利です。

●シャワー
知らず知らずのうちに水あかで汚れているシャワーヘッド。ヘッド部分をお米の発酵水(1とぎ水)につけ、汚れがひどいときはクエン酸水に浸します。目詰まりは歯ブラシなどでこすりましょう。

シャワーヘッドはお米の発酵水やクエン酸水につけておきます。

●蛇口
白くなった水道水のカルキを落とすには、キッチンペーパーにクエン酸水をひたし、蛇口に巻いて一晩置きます。

●鏡
一度つくとなかなか取れないのが、うろこ状になった水あか。キッチンペーパーにクエン酸水をひたし、鏡にはりつけて一晩置きます。

うろこ状になった水あかにはクエン酸水をひたします。

●排水溝
髪の毛が詰まったり、ぬめり、カビが発生しやすい排水溝。重曹+クエン酸の発泡水をスプレーし、メラミンスポンジや歯ブラシなどで磨いて、ぬめりを除去。カビがあれば重曹をふりかけてスポンジでこすります。

ぬめりをとるには泡の力、重曹+クエン酸の発泡水で。

●換気扇
ホコリと水分が混ざった汚れは、セスキ炭酸ソーダ水で。フィルターが取り外せる場合は、セスキ炭酸ソーダ水に数時間つけておきます(40℃くらいのぬるま湯を使うと油が浮きやすくなる)。取り外せない場合は、セスキ炭酸ソーダ水をスプレーして拭き取ります。

<トイレ>
●便器

黒ずみは重曹+クエン酸の発泡水をスプレーし、ブラシでこすります。アンモニアで黄ばんだ部分にはクエン酸水をひたしたキッチンペーパーをパック。

トイレの黒ずみや黄ばみも重曹やクエン酸で落とせます。

<洗面所>
●排水溝

重曹+クエン酸の発泡水をスプレーし、メラミンスポンジや歯ブラシなどで磨いて、ぬめりを除去。

重曹+クエン酸の発泡水のほか、重曹とクエン酸と水を直接ふりかけてもOK。

●キャビネット
化粧品の油汚れがつきやすいキャビネット。お米の発酵水(3とぎ水)またはセスキ炭酸ソーダ水をスプレーし、拭き取ります。

2016.12.16(金)
文・取材=垣内栄
撮影=深野未季