大豆パンはこうやってできる!

左:山食は生地を薄く伸ばして、端から巻いて。
右:餅のような生地の扱いがポイント。

 作り方は、まず材料をミキサーでこねます。分割するのには餅を分割する機械を使用。「粘りが餅の生地に似ているんです」と奥さんはにっこり。丸めて、山食はこの段階で成形。型に入れて発酵させます。「焼いている途中もふくらむんですよ。それで大きなパンになる」。生地の伸ばし方にもコツがあるよう。

左:発酵前の「大豆の山食」。
右:発酵するとこんなに膨らみます。
焼き上がりの「大豆の山食」。香ばしい香りが漂います!

 大豆パンを手でちぎろうとすると、もっちりしていて、かなり力が必要。ぎゅっとちぎって口に入れると、柔らかいのに、むっちりとした歯応えがあって驚きます。しっかり噛んで味わえば、どこか、厚揚げのような旨み。きな粉のような香ばしい風味もあります。

 「ごはんというより、厚揚げの感覚でしょうか。和のお料理によく合うんですよ」と、パンを作る北山和美さん。

 ひじきや煮豆など、醤油の甘辛い味付けのおかずやワサビ醤油を付けた刺身、酢の物にも好相性。クリームチーズと奈良漬けといった意外な組み合わせまで、おいしく食べられると言います。色々チャレンジしてみたくなる。

 「大豆の山食」は、ふわふわ、もちもち。そのままで醤油をつけて食べると、どこか懐かしい味わいです。オリーブオイルを付けてもおいしいそう。オーブントースターで軽く焼くと、サクッと軽い歯触りに。香ばしさが増して、ほっこりする風味。

2016.11.30(水)
文・撮影=そおだよおこ