実用的な人生のノウハウはビジネス書でキャッチアップ
ビジネス書は「難しそう」、「自分には関係ない」と、読むのを避けてきた人も多いのでは? でも、実はビジネス書には、人生に関わる大切なヒントがいっぱい詰まっています。
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』の作者・岩崎夏海さんのおすすめするビジネス書を3つのシーンの悩み別に「人生編」「恋愛編」「仕事編」として、3回に別けて掲載します。
家族や将来、友人関係など、尽きぬ悩みが盛りだくさん。そんな時には第一線で活躍する企業人や優良企業を紹介したビジネス書に、意外な答えが隠されている!
【お悩み】
最近、親友との距離を感じます。学生時代から仲が良く、まめに連絡を取り合う関係だったのですが、電話にすら出てくれません(28歳・食品)
【答え】
“彼女に冷たい距離をとりなさい”
参考書籍:『ビジネスで一番、大切なこと 消費のこころを学ぶ授業』
相手の心をつかむには、親切にするだけではなく、時として反抗的な態度で接することが必要です。世の中の「お客様は神様です」といった至れり尽くせりのサービスの多くが、実は「過剰サービス」。消費者のために良かれと思ってやっているけれど、彼らの心を離す要因にもなっているのです。
そういったビジネスの盲点は親友の方との関係修復にも役立てられるはず。作中の「消費者」や「企業」を、友人や自分に置き換えて読んでみてください。
『ビジネスで一番、大切なこと 消費のこころを学ぶ授業』
ハーバード・ビジネススクールで絶大な人気を誇る女性経済学者のベストセラー。消費者の心をつかむワザを紹介。(ヤンミ・ムン著・北川知子訳/ダイヤモンド社 ¥1575)
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2012.01.12(木)
text:Ayako Morita
photographs:Yasuo Yoshizawa
styling:Masayo Kooriyama