2016年7月27日に、満を持して日本でのソロデビューを果たした、ダンス・ヴォーカルグループSHINeeの末っ子。笑ったり、悔しがったり、照れたりしながら語ったのは、曲についてやいい男の定義、そして自分の成長について……。
目標に向かって邁進する意志の強さと、甘え上手な“抜け感”が共存する、最強の“末っ子力”を持つテミンのインタビューを3回にわたって連載します。
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厳しい経験が成長に繫がる
「日本語の歌詞って、韓国語に翻訳するとピッタリの直訳がないような、独特の表現が多いんです。歌詞が繊細で奥深い。タイトルの『さよならひとり』なんかもそうだし、“咲き誇る花よ”っていう歌詞も、花っていうのが何を指すかは、聴いた人によって違うイメージを持つかもしれない。SHINeeのメンバーに韓国語で意味を説明しようとしても、上手く伝えられない。だから今回、この曲の歌詞は、微妙なニュアンスまで日本語で理解したつもりです」
テミンさん流の解釈としては、咲き誇る花は自分自身を意味し、まっすぐ前だけを向いて進む、もうひとりの自分をイメージしたそうだ。
「それはあくまで僕の解釈で、本当は、歌詞の受け取り方に正解なんかなくていいんです。僕は、聴いてくださる一人一人の解釈に委ねたい」
SHINeeを離れ、ソロで活動することについては、「ソロ活動も夢のひとつだったので、韓国に続いて日本でもデビューできることは嬉しかったけれど、不安もいっぱいあります」とその胸のうちを語る。
「でも、2年前に韓国でソロデビューをしたことで、知らないうちに歌も踊りも、ちょっとずつ成長していたみたいで(照)、SHINeeに戻ったとき、表現に余裕が持てるようになっていたことに、我ながらビックリしました。5人のときは、自分に足りない部分はメンバーが補ってくれるけれど、一人のときは、全部自分でやらないといけないから、すごく集中してるんでしょうね。やっぱり、厳しい経験をすることが、成長に繫がるんだと思いました」(第3回へ続く)
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『さよならひとり』初回限定盤(CD+DVD)
SHINeeから初の日本ソロデビュー。テミンだけの色を表現したという『さよならひとり』の他、ブルーノ・マーズが手がけたことで話題になった『Press Your Number』の日本語バージョンなど、全5曲を収録。EMI Records 2,980円
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テミン(TAEMIN)
1993年7月18日、韓国・ソウル特別市生まれ。ダンス・ヴォーカルグループSHINee(シャイニー)のメンバーとして、2011年に日本デビュー。ソロとしては14年に韓国でミニアルバム『ACE』、16年2月にフルアルバム『Press It』をリリース。好きなたべもの=とんかつ。
SHINeeテミンが語る
「僕の成長の記録」
2016.08.08(月)
Text=Yoko Kikuchi
Photographs=sai
Styling=VALET(SLITS)
Hair=Minkyeong Kim
Make-up=Soyoung Lee
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