世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、交替で登板します。

 第132回は、たかせ藍沙さんがバリ島のラグジュアリーホテルをはしごします!

わくわくして夜明け前に目が覚めた楽園の朝

「フォーシーズンズ リゾート バリ アット ジンバラン ベイ」のエントランス。正面に海を望む素晴らしいランドスケープデザイン!

 バリ島にある2軒のフォーシーズンズ リゾートに滞在した。空港から車で15分ほどのジンバラン湾に面した海のリゾートと、車で1時間15分ほど内陸にあるウブドの深い緑とライステラス(棚田)に囲まれた森のリゾート。海と森の両方を満喫するという贅沢な旅だ。

 きめ細やかなホスピタリティや充実のスパに定評があるフォーシーズンズ リゾートの滞在は、出かける前からとても楽しみだった。

 空港から最初に向かったのは、「フォーシーズンズ リゾート バリ アット ジンバラン ベイ」。夕方のバリ島はまだ明るかった。リゾートに着くとレセプションの先に海が見えた。なんて素敵なロケーション! ちょうど日が傾き、ライトアップが美しく輝き始める時間帯。しばしチェックインを忘れて見とれてしまった。

左:プレミア・オーシャン・ヴィラの室内。リビングスペースが加わり広くなった。
右:ウォークスルー・クローゼットの先にあるバスルームには大きなバスタブが。プルメリアの花を浮かべてくれたのでいい香り!

 客室は、改装されたばかりのプレミア・オーシャン・ヴィラ。海を見渡すことができるプライベートプール付きで、改装によってリビングスペースが追加されて広くなった。ベランダを入れた専有面積は300平方メートル。天蓋付きのキングサイズベッドがあっても狭く感じないほど広々としている。

左:わくわくして早起きした朝には、ご褒美のような美しい太陽が昇ってくれた。鏡のように静かなプライベートプールの水面にも癒される。
右:朝食はルームサービスで。写真には写っていないけれど、トースターも持ってきてくれて、丁寧にセッティングしてくれた。

 夜は早めに休んだものの、翌朝はわくわくして夜明け前に目が覚めた。ベランダに出ると、ちょうど日が昇ってきた。その朝焼けの美しいこと!

 このベランダを満喫しようと、前日にお願いしてあったルームサービスの朝食が届いた。トースターも持ってきてくれて、焼きたての香ばしいパンをいただくことができるというきめ細やかなサービス! 海を眺めながら、焼きたてのパンと南国フルーツ、そして、バリ風焼き飯のナシゴレン。ついつい食べ過ぎてしまった(笑)。

プレミア・オーシャン・ヴィラのベランダにあるプライベートプール。高台にあるので遠くまで海を見渡すことができる。
レストランでの朝食はビュッフェスタイル。その場で熱々のスープ麵も作ってくれる。

 少し休んでから向かったのは、海を望むヨガバレでの「アンチグラビティヨガ」。直訳すると反重力ヨガとなる。ニューヨーク発で、天井から吊り下げられた特注ハンモックを利用した、新しいスタイルのヨガだ。日本では「エアリアルヨガ」、「空中ヨガ」と呼ばれることもある。

「アンチグラビティヨガ」は、逆さまになったり、振り子のように振り回されたり、思ったよりもずっとハードだった。

 インストラクターのゲデさんの指導のもと、逆さまになったり、空中ブランコのように浮遊したり。宙に浮くことでストレッチ効果抜群だし、布にくるまれたリラックスタイムも気持ちよかった。ただし、食後は厳禁。胃の中の未消化のものが暴れてしまう(笑)のでご注意あれ。

これがバリ島でいちばん長いプール。全長57メートル。本気で泳げる長さだ。
長~いプールのお隣にあるビーチクラブでは、ウインドサーフィンやシーカヤック、サーフィンなどを楽しむことができる。

 少し遅めのランチは、バギーで移動してビーチ沿いの「スンダラ」へ。ここには、バリ島でもっとも長いラッププールがある。その長さは57メートル! なんと、オリンピックで使われるプールよりも長いのだ。

左:「スンダラ」の2階のベランダにあるテーブルからの眺めは最高!
右:手前から、アボカドや根菜、葉もの野菜をシェリービネガーソースで和えた、スンダラ・シグネチャー・オーガニック・サラダ、キヌアとローストしたカボチャに、ザクロとパセリ、ミントを使ったドレッシングを使ったサラダ、そして、ビーガン・ブラックベリー・クリーミー・バーにはエキストラバージンオリーブオイルとバジルを添えて。サラダには島内でオーガニック栽培された野菜を使っている。

 そんな涼しげなプールとビーチ、海を眺めながらランチを楽しむことができる。今日のメニューは野菜中心のへルシーフード。ヨガの後にぴったり。バリ島2日目はすばらしく健康的で清々しい1日だった。

2016.05.31(火)
文・撮影=たかせ藍沙