穀物や野菜を中心とした食事法、マクロビオティックで大切なのが、旬の食材を選ぶこと。そこで、初夏に食べたい食材を一覧でご紹介(50音順)。旬のおいしさがギュッと詰まった食材をたっぷり使って、ストイックになりすぎない「ゆるマクロビ」をはじめてみませんか。

【初夏の食材】クレソン

 「クレソン」は、わさびの仲間でヨーロッパ原産の緑黄色野菜。独特の香りと爽やかな辛みがあり、わさびと同様に抗菌作用もあるので梅雨時の食中毒予防にぴったりの食材です。

 また、粘膜を強くし丈夫な皮膚を作るβカロテン、美肌作りに欠かせないビタミンC、代謝を促すビタミンB群などの含有量は野菜の中でもトップクラスです。加えてカルシウム、鉄などのミネラル類も豊富に含んでいるため、血液の酸化防止や貧血予防効果があり、女性にとっては頼もしい野菜です。

 きれいな水辺や湿地で野生化し繁殖するほど強い野菜で、通年出回っています。マクロビ的にも強い生命力を持つものを食べることは、そのエネルギーを取り入れることができるものと考えます。

 クレソンは、サラダで食べたり、おひたしにしたりと色々なお料理に使うことができますが、おすすめは油を使ったお料理に仕上げること。含まれるβカロテンは油と一緒にとることで吸収率がぐんと高まり、美肌作りに役立ちます。

◆「クレソン」のマクロビレシピ

クレソンのフリット

 ビタミン、ミネラルたっぷりのクレソンを、サクッと軽い衣のフリットに仕上げたマクロビレシピです。卵白を使った衣のような軽い食感に仕上げるコツは、衣に混ぜる少量のオイル。

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2016.05.10(火)
文=中村恭子
撮影=秋元良平