【初夏の食材】夏みかん
「夏みかん」は春から夏にかけて旬を迎える柑橘類で、現在は酸味の少ない甘夏みかんが栽培の主流となっています。豊富に含まれるビタミンCは美肌効果と風邪の予防、ビタミンB1は糖質の代謝に、クエン酸は疲労回復に効果的です。柑橘類の皮に含まれるd‐リモネンという成分には脂肪分解作用があるので、脂っこいお料理を頂く際に上手に取り入れると、ダイエット効果も期待できます。
マクロビ的には温帯地域で取れるフルーツを週に数回摂ることを勧めていますが、摂り過ぎるとフルーツの持つ陰性のエネルギーが体を冷やしすぎてしまうと考えます。そのため、食べ方の工夫として常温に戻したり、自然塩少々を振ったり、加熱したり、ドライにしたりして取り入れると良いとされているのです。昔からスイカに塩をかけたり、柿は干し柿にするなど、体を冷やすと言われるものが、そういった食べ方をされるのも納得ですね。
◆「夏みかん」のマクロビレシピ
夏みかんの手まり寿司
白砂糖を使わずに夏みかんの果汁で作った寿司酢を使って、見た目にもかわいい手まり寿司を作りましょう。旬の食材を上手に組み合わせた、梅雨どきの体に優しいマクロビレシピです。
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中村恭子 (なかむら きょうこ)
地産地消料理研究家/健康管理士
クシマクロビオティックス・コンシェルジュ/食育アドバイザー
2011年東京都より長野県茅野市に移住。同年、自身のプロデュースするオールベジの焼き菓子を提供するCafe 楢 Oak(カフェオーク)をオープン。また地産の伝統野菜を紹介するイベントの企画・運営や、それらを使ったオールベジ料理・菓子のメニュー開発等を行う。東京・蓼科で月に一度オールベジ料理を食べて学ぶ料理教室を主催。
ブログ(毎週水曜日更新) http://www.cafe-oak.net
※カフェの営業はゴールデンウィーク・夏季シーズンのみ
Facebook https://www.facebook.com/kyoko.nakamura.18
撮影/秋元良平 http://ryohei-akimoto.jp
Column
自分にも地球にも優しい
「週1回ベジ食」のすすめ
週に1回、お肉を控えて野菜を中心にした食事をする「週1回ベジ食」はじめませんか? 「週1回ベジ食」は、体に優しいのはもちろん、肉食をやめることで地球温暖化の原因のひとつと言われる無理な畜産の抑制にもつながる、地球にも優しい食スタイル。自分と地球をいたわる、ヘルシーなだけでなくちゃんとおいしい「週1回ベジ食」レシピをご紹介します。
2016.05.10(火)
文=中村恭子
撮影=秋元良平