「観る・聞く・味わう」。さまざまな感覚で楽しむアドベンチャーツーリズム
軽井沢の国有林内に国設「軽井沢野鳥の森」が誕生し、現代でも大切に保全されているのには、実は星のや軽井沢の前身である「星野温泉旅館」二代目当主・星野嘉政との縁があります。
今でこそ、野鳥を愛でるという考えは浸透していますが、昔は飼育や食用を目的とした狩猟の対象とみなされていました。豊かな自然に日ごろから触れていた嘉政はかつて宿に逗留していた詩人で日本野鳥の会創設者・中西悟堂とともにそうしたかつての概念を覆すために保護活動を含めた探鳥会を積極的に開催。そうした地道な活動などの結果、1974年に野鳥の森が指定されることになったのです。
上信越高原国立公園の中に位置する軽井沢野鳥の森は、ニホンカモシカやツキノワグマなども暮らす野生動物の宝庫。年間で80種類の鳥類が観察されますが、夏鳥(春に南方から日本に訪れ繁殖を行い、秋に再び南へ帰る鳥のこと)が訪れるこの新緑の季節はバードウォッチングに最適の季節。星のや軽井沢では、かつての探鳥会をより深化させた滞在を提供しています。
プログラムは「観る・聞く・味わう」の3つのテーマで構成。まずは「聞く」の仕掛けがお出迎えです。客室には嘉政が録音したという半世紀前の鳥のさえずりのレコードが置いてあります。毎年訪れる渡り鳥ですが、それは豊かな自然が保たれてこそ叶うこと。「バードタイムトラベラー」と題したこのプログラムでは、半世紀前の鳥のさえずりに耳を傾けることで、現代でも鳥たちのさえずりを聞くことのできる尊さを感じながら、これまでの、そしてこれからの軽井沢の豊かな自然に思いを馳せます。
客室には、バードウォッチングをより楽しむことのできる本格的なアイテムが完備されています。世界最高水準の光学機器メーカー「SWAROVSKI OPTIK」の望遠鏡と双眼鏡、マウンテンパーカーや野鳥図鑑、さらにはオリジナルマップや特製リュック&ウォーターボトルなどを用意。プログラムとしての本格的なバードウォッチングの時間はもちろん、それ以外の滞在中のふとした瞬間にも活躍します。客室のテラスから聞こえてきたさえずりを頼りに野鳥を探してみる、なんていうのも楽しそう。
「バードタイムトラベラー」を堪能していると、いつの間にか外は夕暮れ。黄昏時の2時間あまり、今度は鳥たちの生演奏会に出かけましょう。
