2人とも「お金のことはからきし」
近田 そんな風に、安野が大変な時、夫である伊島君は何か精神的にフォローしてくれたりするわけ?
安野 伊島は、いつも変わらないんですよ。そのあたりは、夫婦とはいえそれぞれで。
近田 作風と一緒で、クールなのね。
安野 ただ、ジュエリーの商品写真とか、社長としての私のポートレートとかは、撮ってくれてます。それに、私があまりにも数字に疎いので、そこは助けてくれてます。あ、なんだか全てですね(笑)。
近田 旦那さんは、そういう実務的なセンスを持ち合わせてるの?
安野 意外なことに、その手の能力がある。実は、伊島家は、税理士や会計士の家系なんですよ。伊島本人だけが異端の存在で写真家になりましたが、それ以外は、父、弟、甥っ子に至るまでみんなそっち系。うちの会社の税理士は、伊島の弟が務めてくれているんです。
近田 堅実な家系なんだね。そういや、俺の父方の祖父も、四谷の大京町で会計事務所を営んでいて、新宿末廣亭の財務を任されたりしてたんだよね。
安野 近田さんのイメージからすると、ちょっと意外ですね。
近田 俺、昔、信頼してたマネージャーに結構な額を横領されたこともあるぐらいで、金の管理はからっきし苦手だからねえ(笑)。
安野 私、あんまりお金を持っちゃいけないように運命づけられているのかなと思います。有頂天にならないよう、神様がちゃんとコントロールしてくれてるのかなって。
