日本で「Monica」を歌って踊った知られざる過去
――レイモンドさんの代表曲である「Chok」(2011年)についても教えてください。広東語のスラングで「カッコつける/カッコつけたイケメン」という意味を持つこの言葉は、香港で流行語にもなりましたね。
2010年に放送されたドラマ「談情説案(日本未放送)」で、私が演じたキャラクターがちょっとカッコつけていたこともあり、いつの間にか「Chok」というワードが流行したんです。それで、「この流れで楽曲を作ってみたら、どうだろう?」とチームと話し合った結果、この曲が誕生しました。10年以上経った今でも、写真を撮るときなどに「Chok」と言ったりして、みなさんの日常生活の一部になっていることは喜ばしいことですし、私の代表曲の一曲であることは間違いないですね。
――香港コロシアム公演から、ヨーヨー・シャムさんが歌う『トワイライト・ウォリアーズ』のエンディング曲「風的形状」をカバーされています。女性アーティストの楽曲を歌う難しさなどは?
やはり、女性と男性ではキーが違いますからね。あと、この歌はちょっとフワッとした表現があるので、穏やかな声で歌わないといけない難しさがあります。それに加えて、声を張らなければならないところがあったりなど、いろんなスキルが必要とされる楽曲なので、いつも注意しながら歌っています。今のところ、日本公演で歌うかどうかは分かりませんが、ファンのみなさんの反応次第では、リクエストに応えたいと思います(笑)。
――ちなみに、日本公演ならではの特別なサプライズは予定されていますか?
今回コンサートに来てくださる日本の方は、やっぱり『トワイライト・ウォリアーズ』を観てくださった方が多いと思うんです。そんなみなさんに感謝の気持ちを伝えるためには、日本語の曲を歌うのがベストですが、それはかなりハードルが高い。じつは自分の曲さえ、歌詞を全部覚えていなかったりしますから……。でも、『トワイライト・ウォリアーズ』で悪役の王九(ウォンガウ)がカラオケで歌っていた「Monica」(レスリー・チャンが吉川晃司の原曲をカバー)なら、以前に日本で歌って踊ったことがあるんです(2007年8月、東京ドームにて開催された「FACE in JAPAN プレミアムイベント」)。
- date
- writer
- staff
- 文=くれい 響
協力=PROMAX Inc.
通訳=Jessica Wong - keyword
- INTERVIEWEE
-
レイモンド・ラム
