2026年1月に、歌手としてワールドツアー「Go With The Flow」日本公演を開催するレイモンド・ラム(林峯)。独占インタビュー【後篇】では、9年ぶり10枚目のアルバムを引っ提げたライブの見どころや楽しみ方、好きなアーティストなど、日本でも大ヒットした主演映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』を観ただけでは分からないミュージシャンとしての彼の魅力に迫ります!


日本でライブするなんて、夢にも思っていなかった!

――今年5月には、9年ぶり10枚目となるアルバム「Go With The Flow」をリリースされましたが、アルバムへの思いを教えてください。

 この9年間、私のボスであるルイス・クーさんの「時間をかけた映画に、より多く出演した方がいい」という助言もあり、仕事の中心が映画になっていました。そして、コロナ禍の影響でデジタル配信が増えたこともあり、制作が延び延びになっていました。でも、私自身としては、新曲を収録したアルバムをリリースしたいという思いが強かった。ファンの方からもCDを手元に置きたいという要望が多くあり、9年ぶりにアルバムをリリースすることになりました。

――アルバムのリリースに合わせて9年ぶり、6度目となる香港コロシアム公演「Go With The Flow 林峯演唱會」を7日にわたって開催されました。

 私がコンサートを開催する目的のひとつは、俳優としての私のファンにも、歌手としての私のファンにも、近距離で直接「ありがとう!」と、感謝の気持ちを伝えることです。今回の香港コロシアム公演は、自分のこれまでの記録を超えた全7公演でしたが、現在回っているワールドツアーも過去最多の公演回数なので、より多くのファンに感謝の気持ちを伝えられると思います。『トワイライト・ウォリアーズ』の続編のためのトレーニングと同時進行で、2026年の2月まで続くタイトなスケジュールですが、頑張っていこうと思います。

――そして、2026年1月31日と2月1日には東京ガーデンシアターにて、「Go With The Flow」の日本(東京)公演が開催されます。意気込みを教えてください。

 日本で自分のコンサートを開催するなんて、夢にも思っていなかったので、とても期待していますし、それを実現させてくれた日本のファンのみなさんには、心の底から感謝しています。香港の歌手が日本でコンサートできることすら珍しいのに、今回は2日連続。しかも、2日目が15時からスタートのようで、こんな早い時間にコンサートすることも初めて! 香港コロシアム公演のときと全く同じ制作スタッフで日本に向かうので、待っていてください。「私が日本でコンサートをする」と聞いた途端、スタッフがみんな「スケジュール空いているよ」と言ってくれたんですよ(笑)。

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