Magnificent View #718
ピーターズバーグ(アメリカ)
(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
アラスカのランゲル海峡に面したピーターズバーグは、かつてノルウェーから移住した人たちによって築かれた街。
ここに最初にやってきたのは、ノルウェー人のピーター・ブシュマン。豊富な漁獲量に恵まれ、近くのルコンテ氷河から常に氷が入手できるこの場所を気に入った彼は、1897年、この地に缶詰工場を設立した。その後、ノルウェー人の漁師たちに移住を勧め、ついには自分の名前を関した街まで作ってしまったのだという。
人口3000人のこの街の主産業は、昔も今も漁業。ご覧のように、港には漁船がところ狭しと停泊している。小さな街を歩いて出会うのは、港や船小屋、ローズマリング(北欧農民風の花模様の絵や彫刻)が施された可愛らしい住宅や店舗。
フォトジェニックな景色ながら、近郊の水路が狭く大型クルーズ船が停泊できないため、観光地化もされていない。古き良き時代の面影は、失われることなく息づいている。
文=芹澤和美
