大復活を遂げたヘレナ ルビンスタインの画期的な美容液

1995年デビューのフォース C.は、フレッシュさをキープするための容器が特徴的だった。左は2000年発売のフォース C. プレミアム セラム(販売終了)。新しいフォース C.3は、使う瞬間にビタミンCが目覚める設計。美容液の後、クリームの前に使用。50mL 22,000円(2015/9/16発売)/ヘレナ ルビンスタイン

 一方、20年前にデビューして一世を風靡、アンチエイジングの定義を変えるほどの歴史的なヒットとなった画期的な美容液、ヘレナのフォース C.が、まさに20年ぶりに復活を遂げた。ピュアビタミンCをパウダーにして、使う直前セラムと混ぜるという革命的な一品だが、その後、安易な進化をせず、言わば沈黙を守った形で、ついに今“一大進化”でそのヴェールを脱ぐ。

 新作はピュアビタミンCを眠らせた形でオイルベースに閉じ込め、肌に触れた瞬間水分と合わさってピュアビタミンCが目覚めるという、これまた画期的な処方。しかも自ら発熱して深い浸透を叶え、3種類のビタミンCが時間差で働き続けて、ハリと輝きを与え続けるのだ。ともかくビタミンCはフレッシュなまま届けることがすべて。Cケアに革命を起こした名品が、また世界にひとつのCケアを生んだのだ。

 名品が名品を生む、ていねいに情熱的に。やっぱり血は争えないのである。

齋藤薫 Kaoru Saito
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌において多数のエッセイ連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『人を幸せにする美人のつくり方』(講談社)、『大人になるほど愛される女は、こう生きる』(講談社)、『Theコンプレックス』(中央公論新社)、『なぜ、A型がいちばん美人なのか?』(マガジンハウス)など、著書多数。 

Column

齋藤 薫 “風の時代”の美容学

美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍する、美容ジャーナリスト・齋藤薫が「今月注目する“アイテム”と“ブランド”」。

2015.09.02(水)
文=齋藤 薫
撮影=吉澤康夫

CREA 2015年9月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

本とおでかけ。

CREA 2015年9月号

街へ公園へ、空想の世界へ
本とおでかけ。

定価780円