Magnificent View #708
ブリッゲン(ノルウェー)
(C) Marco Cristofori / Masterfile / amanaimages
湾の水面にカラフルな木造家屋を映す、ノルウェーのブリッゲン旧市街。昔ながらの風情が漂う街並みは、中世ノルウェー建築の代表例として、世界遺産にも登録されている。
ブリッゲンは、ドイツ諸都市が結成したハンザ同盟の拠点のひとつとして14世紀から栄えた街。港に面してびっしりと立ち並ぶ切妻屋根の建物は、ハンザ商人たちが建てた商館だ。
建物は、間口が狭く奥行の深い造りが特徴で、港に近い建物から倉庫、事務所、住居と続いている。建物と建物の間の細い路地が板張りになっているのは、商人が買い付けた干しダラを台車で運びやすくするため。雰囲気こそおとぎ話のようにかわいらしいが、実に機能的な造りになっている。
15世紀に繁栄を極めたハンザ商人も16世紀末には衰え、商館は1754年にノルウェーへ引き渡された。現在は、各国から旅行者が訪れる人気の観光地となっている。
文=芹澤和美
