食材も香辛料も豊富なアラビア料理レッスン
アラビア風サラダ、ファトゥーシュの下ごしらえ済みの材料。右上の端にあるのは、ピタパンをオープンでカリッと焼いたもの。クリスピーな食感がアクセントになる。左下端は中東名産のひとつ、ザクロ。
私の旅の楽しみのひとつに、旅先での料理教室がある。今回の世界一周ではなかなか時間が取れずにいたが、ここでやっとアラビア料理教室に参加することができた。アラビア料理とひと口にいっても、実は国によって個性がある。アラビア圏外で広く知られているのはレバノン料理。東京にもレストランがある。
「スパイスマーケット」のカウンター内のミニキッチンは、ビュッフェメニューのときにはライブクッキングが行われる。
アラビアスタイルのインテリアのメインレストラン「スパイスマーケット」で教えてくれるのは、レバノン料理をベースにシェフのハッサンさんが工夫を加えたオリジナルレシピ4品。アラビアパン入りサラダ、ファトゥーシュ。ヒヨコ豆ボールの素揚げ、ファラフェルと、ゴマを使ったタヒナソース。魚のメイン料理、サムケハラ。最後は、ピスタチオとパンを使った甘~いデザート、ウムアリだ。
手順を見せてくれるハッサンさん。右側のゲストが身につけているエプロンは、使用後にプレゼントされる。
ある程度下ごしらえが済んだ食材が用意されていた。品数と素材数が多いので、限られた時間内で、重要な部分だけを教えてもらうためだ。実際のレッスンは、ハッサンさんが目の前で実演してくれて、ゲストが部分的に手を動かすというスタイルだ。
左:ファラフェルは、スプーンでペースト状の素材をすくって小さなカップと持ち手が付いた器具で丸く成形する。ハッサンさんの鮮やかな手さばきと、この丸い形! これがなかなか難しい(笑)。右:ファトゥーシュは、クリスピーに焼いたアラビアパンを最後に散らすのがコツ。
ファラフェルは、フードプロセッサで細かくした素材を丸く成形するところをゲストが実践。形も大きさも不揃いになってしまった。「大丈夫、パンに巻いちゃうから(笑)」とハッサンさん。野菜やごまのソースとともに、クレープのように薄いアラビアのパンでロール状に巻いて仕上げる。ウムアリは、オーブンを使った温かいデザート。ハッサンさんのオリジナルレシピはホイップクリームを増量してボリュームを増加した部分なのだとか。カロリーも増加されたはず(汗)。楽しく学ぶことができた。
左:薄焼きのパンで巻いたファラフェルは、斜めにカットして野菜で飾って仕上げる。右:甘いデザートを、ハッサンさんがさらに甘くしたウムアリ。
料理教室終了後には、使用したレシピ(英語)とエプロンがプレゼントされた。シックスセンシズのロゴが入った生成りのエプロンはシンプルなデザイン。私は、日本に帰ってからもよく使っている。
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- 文・撮影=たかせ藍沙
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