かき氷は「チャンプル!」が合言葉

イポーの屋台にて、3.4リンギ(約110円)。シロップは、薔薇の香りがするローズシロップ。さらに黒蜜によく似た「椰子砂糖」とココナッツミルクもかかっていた。

 日本のかき氷、たとえば宇治金時なら、粒あんや白玉など具は2~3種ですが、マレーシアのかき氷は、金時豆、小豆、トウモロコシ、レンズ豆、ニッパヤシの実、薬草ゼリー、パンダンゼリー、タピオカ、ピーナッツ、アイスクリーム……など、ひとつのかき氷にゆうに10種類近くの具が入っていることがほとんど。

 この具だくさんっぷりを称して、マレーシアでは、かき氷のことを「Air Batu Campur(アイル・バトゥ・チャンプル)」といいます。アイル・バトゥは、氷。チャンプルは、沖縄料理「ゴーヤ・チャンプル」でもおなじみの「チャンプル」。マレーシアの言葉で「混ぜる・ごちゃまぜ」という意味なんです。つまり、マレーシアのかき氷は「ごちゃまぜの氷」とよばれ、その頭文字である「ABC」は、かき氷のことを指します。

ABCという看板を見かけたら、そこはかき氷の屋台。シロップやアイスクリームの味、具の種類は屋台によってそれぞれ違っている。

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2015.08.10(月)
文=古川音
撮影=古川音、三浦奈穂子