充実のお酒コーナーで鍋にぴったりのお酒を調査!

◆ お酒

 まずは、みそ味の鍋にあう日本酒を紹介してもらいました。

左より「加賀鳶 極寒純米 辛口」(720ml) 1,050円、「宗玄 石川門 純米」(720ml) 1,250円。

 「2種ともに人気の商品ですが、塩気のある料理により合うのは、コクのある『宗玄』ではないでしょうか」というのは、利き酒師の秋元幸子さん。

「『宗玄』は石川県オリジナル酒米を使っており、香りは穏やかでありながらどっしりした旨み。糠漬けや塩辛などにマッチしたお酒です。『加賀鳶』は、スッキリした辛口の純米酒ですが、後口に米のうまみのボリューム感が大きい、軽快でキレもあります」(大塚さん)

◆ おつまみ

 それではさっそく、このお酒にあうおつまみを教えてもらいました。

「加賀名産 ふぐの子糠漬」(130g)900円。ふぐの卵巣を糠に漬けこんだ石川県の珍味。

 ふぐの内臓に猛毒があることは有名ですが、石川県では古くから、ふぐの卵巣を糠漬にして毒抜きした「ふぐの子」が食べられています。

「糠を軽く落としたら、スライスしてそのまま召し上がっていただけます。2年間しっかり漬かっているので、かなり塩辛いです。レモン汁をかけるとさっぱりしておいしいですよ」(大塚さん)

「甘えび 塩辛」 (50g)1,000円。

 お刺身にもできるほど新鮮な石川県産の甘えびを、輪島産の天然塩だけで仕上げた一品。「こちらはしょっぱすぎないので、塩辛が苦手な方でもいけるのではないでしょうか」と大塚さん。大ぶりの甘エビの、ねっとりした食感と甘みが楽しめるのだそう。日本酒はもちろん、白ワインやご飯のおかずにも合いそうです。

「鰤っ子ジャーキー」(35g)195円、「天然 ぶり大根」(500g)700円。どちらも石川県ではスタンダードなおつまみ。

 出世魚の鰤(ぶり)。関東では「ワカシ → イナダ → ワラサ → ブリ」と名前が変わりますが、石川県では「コゾクラ → フクラギ → ガンド → ブリ」となります。

 「鰤っ子ジャーキー」は、その能登でとれた天然のフクラギ(鰤の子ども)をスティック状にカットし、タレに漬け込んでじっくりと乾燥させたおつまみ。

「天然フクラギは脂が少なく、身がしまっているのが特徴。ビーフジャーキーのようにしっかりとした歯ごたえです」(大塚さん)

 地元の能登でも人気で、ドライブのお供にも喜ばれているとか。

 金沢郷土料理研究家の青木悦子さん監修の「天然 ぶり大根」も、ショップでよく売れている人気商品といいます。よく味がしみた大根とぶりの組み合わせは無敵です。

「金城かぶら寿し」(バラ)739円。かぶらに鰤の切り身をはさみ発酵させた、金沢の伝統食。

 こちらは、かぶらに鰤の切り身をはさみ、米麹で漬け込んで発酵させた冬の味覚。

「昭和30年ごろまでは家庭で漬ける慣習が残っていたそうですが、今は漬物専門店で求めるのが一般的です。金沢のお正月料理の定番です」(大塚さん)

◆ デザート

「和三盆 金澤珈琲カステラ 金箔付」(8個入)1,500円。個包装なので、少人数のお茶うけに重宝。

 アラビカ100%の厳選された珈琲と、和三盆糖をあわせて焼き上げ、さらに表面に金箔をのせた贅沢なカステラ。金沢市の老舗コーヒー店「ダートコーヒー」が手がけています。

 和三盆糖の優しい甘味の中にコーヒーが香り、ちょっと大人びた味わい。お鍋の後に熱いお茶かコーヒーを淹れて、しっとりした甘みを楽しむのもいいですね。

※商品のラインナップと価格は2014年12月取材時のものです。

◆案内してくださったのは……店長 大塚義明さん

石川県には月に1回程度出張。知らなかった面白い商品、おいしい食べ物が行くたびに見つかるので、お客様にも石川県の食材の魅力を今後も広めていきたいと思います。また、北陸新幹線が開通されたら、もっと頻繁に訪れたいです。

いしかわ百万石物語・江戸本店
所在地 東京都中央区銀座2-2-18 TH銀座ビル
電話番号 03-6228-7177
営業時間 10:00~21:00
定休日 年中無休(年末年始除く)
URL http://100mangokushop.jp/