各地のうまいものが集まるアンテナショップで脱・マンネリ鍋!

 日本各地のお国自慢食材が揃う各ショップで、野菜や肉・魚、スープやタレはもちろん、シメのご飯や麺、お酒やデザートまで、鍋パーティーに欠かせない日本各地のご当地食材を徹底リサーチ。この冬は、東京にいながらにして日本のおいしいもので鍋パーティーを!

 温暖な気候で農業のほか畜産業も盛んな宮崎県は、チキン南蛮や鶏の炭火焼などの郷土料理で知られています。宮崎県物産貿易振興センターの日高栄治さんに、アンテナショップ「新宿みやざき館KONNE」推奨の、お鍋の人気食材を聞いたところ、予想通り“鶏”でした! 今回は、ブランド地鶏のつくねをメインに、鍋パーティーが盛り上がりそうな焼酎やおつまみをご紹介します。

◆ メイン

「妻地鶏(つまじどり)つくね(冷凍)」(350g)1,000円。

 養鶏が盛んな宮崎県。地元では鶏つくねの鍋もよく食べられています。この「妻地鶏」は、ストレスの少ない環境で育てられた、宮崎県西都市の新ブランド鶏。

 「1平方メートルあたりの飼育密度は10羽以下。のびのびと育った妻地鶏の肉は、歯ごたえもあり、うまみが濃厚になるそうです」と日高さん。歯ごたえもコクもある地鶏のつくねを、たっぷりの野菜とともにいただきましょう。

◆ 野菜

「みやざき京いも」(約700g)300~400円程度。京都の「京いも」とは異なり、まっすぐな形状が特徴。※価格等は変動する場合があります。入荷がない場合もあります。

 その外観から「たけのこいも」の呼び名もある「みやざき京いも」は、宮崎県が生産量日本一。出荷期間は11月から3月で、代表的な冬野菜として県民に親しまれています。

「皮がむきやすく、煮くずれしにくいので、おでんや煮物、鍋に最適です」(日高さん)

 収穫後に15日以上土に埋めて完熟させることで、独特のねばりと甘みが生まれるそうです。

◆ だし・調味料

「百年だし」(360ml)380円。

 140年以上の歴史がある老舗の醤油・味噌メーカーがつくった、淡口醤油ベースの濃縮だしです。かつおぶしエキス、煮干しエキス、昆布エキス、かつおぶし、さばぶし、椎茸エキスが渾然一体となった、濃厚なうまみが特徴で、「鍋のスープづくりには、『百年だし』が最強!」とショップの店員さんたちの間でも評判だそう。鍋もののほか、おでん、釜飯、茶碗蒸しなどにも使えます。

左:「ゆずこしょう」が10種類近く並ぶ棚。
右:ゆずこしょうより手軽に使えるゆず皮粉末100%調味料「ゆず香りちゃん」(25g)400円。

 「ゆず香りちゃん」は、県央の西都市・東米良でとれたゆず皮を100%使用した調味料。瓶のフタをとって、そのまま鍋にふりかけるだけなので手軽に活用できます。

「鍋や鶏の炭火焼を食べるとき、よく登場する人気商品です。家庭では、一味とうがらし感覚で使われています」(日高さん)

「日向夏(ひゅうがなつ)ぽん酢」(360ml)430円。

 濃厚なだし汁とコクのある地鶏の組み合わせには、あっさりとした味のぽん酢醤油がぴったり。こちらは宮崎県の代表的な柑橘フルーツ「日向夏」に、同じく宮崎県産の平兵衛酢、ゆずの果汁を加え、丸大豆醤油とだしで味を調えたもの。

 お鍋に少し加えるだけで、さわやかな香りが広がります。

2015.02.07(土)
文・撮影=中津川詔子