パーティの余興として“ピニャータ”を用意

 息子が通っているプレスクールでは、同じ月に生まれた子どもたちのバースデーパーティをその子どもたちのお母さんがプランを立ててお祝いするという時間が毎月設けられています。

 今回は息子以外に2人のお友達のママと一緒に仕事を分担。

 部屋のデコレーションやケーキ(結局、カップケーキタワーに)の担当割りをしたり、ゲームや余興の相談、人数確認、先生との打ち合わせ……、主役は子どもたちですが、ちょっぴり文化祭や運動会、体育祭の委員になったような懐かしい気分。よく「子育てを通じて、もう一度、“育つ”ということを追体験できる」といいますが、まさにそれを実感したような感覚になりました。

 さて、話はずれましたが……、私達はパーティの余興として子どもたちが好きな“ピニャータ”を用意することに。

“ピニャータ”とは、メキシコのお祭り(誕生日など)で使われる、紙製の人形のこと。この中にお菓子やおもちゃを詰めて紐で吊るし、子どもたちが棒でたたいて割ったり、もしくは下にも紐をつけて引っ張って割ります。日本でいうところのスイカ割りや、くす玉みたいなイメージでしょうか。ピニャータが割れると、中からおもちゃやお菓子が出てくるので、子どもたちはそれを拾います。

 私が用意したのは、息子が大好きなトーマスの形をしたピニャータ。

トーマスの中には大量のスーパーボールを。詰めすぎに注意!

 今回はこの中にスーパーボールをたくさん入れてみました。というのは、一般的にピニャータの中には小さなお菓子を入れることが多いそうなのですが、あるお母さんから「子どもが学校で飴をもらってくると、歯に良くないのでは?」という意見が出たから。スーパーボールなら、落ちてきたときに、ぴょんぴょんと跳ねるので、子どもが追いかけるのも楽しいし、持って帰れば自宅でも遊べると思ったので、小さめのスーパーボールを30個ほど用意しました。

 これを、トーマスの後ろについている、3センチほどの穴から入れていきます。あまり大きなボールやお菓子は入らないし、入れすぎると詰まってしまって出てこないので、ここは要注意。

 さて、当日は、クラスの天井に吊り下げて、これを子どもたちが引っ張りました(棒でたたくタイプは危ないので、今回は引っ張るタイプに)。結果は……ちょっぴり詰めすぎてしまって、思っていたようにぽんぽんと出たりはしなかったものの、子どもたちは喜んでくれた様子。ほっとしました。

バースデーパーティのためにカップケーキを大量に焼きました。バタークリームとアラザンで飾りつけ。

 ピニャータの余興が終わった後は、カップケーキタワーでお祝い。このためのカップケーキも大量生産!

 次回はカップケーキとデコレーションの方法について書きたいと思います。

渡邊和泉(わたなべ いずみ)
1977年、東京都生まれ。都内出版社の女性誌編集者として勤務をした後、渡米。帰国後は「Oggi」、「Domani」、「Grazia」などの女性誌で、ファッションを中心にフリーエディターとして働く。2011年9月に男子を出産。

 

Column

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2014.10.27(月)
文・撮影=渡邊和泉