わずか4日で達成したクラウドファンディング
メイの出産が多くの方に知れわたるきっかけとなったのが、安佐動物公園で行われたクラウドファンディング。世界でも希少なマルミミゾウが出産を控えていることは、動物フリークのみならず、大きな反響を呼びました。
「メイも初めての出産ですし、万が一うまく子育てができず人工哺育になった場合、体の大きなゾウには膨大な量の人工ミルクが必要になります。1日にどれくらいの量が必要かを明確に答えるのは難しいのですが、(9月頭現在)アオは母乳と合わせて、出産前に用意していた人工ミルクを毎日1リットルほど、それもあっという間に飲み干してしまいます。もし完全な人工哺育になっていたら、どれほど多くのミルクが必要だったか分かりません。メイが自力で子育てをしてくれるのが一番ですが、用意したミルクが無駄になるかもしれないという状況の中で資金を確保するため、クラウドファンディングに踏み切りました。
開始早々、想像以上の反響をいただき、大変驚きましたし、資金調達はもちろんですが、『マルミミゾウという希少な存在を知ってもらう』という大きな目標も達成でき、多くの方に関心を持っていただけたことが何よりありがたかったですね」
2023年の11月にスタートしたクラウドファンディングはわずか4日で第一目標の900万円を達成。その後も参加人数は伸び続け、結果、3000万円以上の資金が集まりました。その資金はさまざまなところで活用されています。
「第一目標だったミルクの確保や出産予測のための検査機器購入に加え、皆さんのご支援のおかげで、ゾウたちが歩く放飼場の砂を入れ替えたり、夏の暑さを防ぐ日除けを設置したりと、環境整備を行うことができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」
