映画『藁にもすがる獣たち』で欲望に忠実な謎めいた女性・し~なを演じた森 七菜さん。「予想外のオファーでした」と語る役にどう向き合ったのか。撮影中のエピソードや、どうしても譲れないと語るこだわりについても話を伺いました。

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「悪い部門」のスタンプがだいぶ溜まった感じがします(笑)

――映画『藁にもすがる獣たち』の脚本を最初に読んだ際、このハードな世界観にどのような印象を持ちましたか?

 脚本を読むとき、自分の中で「この1億円がどうなっていくか」という緊張感をリアルに保ちたいと思っていました。なので、自分が出演する以外のパートはあえてあまり読まないようにしていたんです。どんな物語になっていくのか原作などのチェックはしたのですが、自分が担当するパートだけでも本当にいろんなことが起こるんですよね。だから、これが全員集合したときに一体どういう物語になっていくんだろうという「予測のつかなさ」みたいなものは持ち続けていました。これから映画をご覧になるみなさんと同じような気持ちで、ワクワクしながら撮影していた気がします。

――森さんが出演されるシーンだけでも、目まぐるしい展開ですよね。

 本当に、今までにしたことがないような「悪さ」ばかりしている役だったので、一つひとつのシーンが記念のようでした。「銃を持ったことがある」というような、自分の中に役柄の「スタンプラリー」みたいなものがあるとしたら、私が演じるし~なはその項目がどんどん埋まっていく役柄なこともあり、演じていてすごく楽しかったですね。「悪い部門」のスタンプがだいぶ溜まった感じがします(笑)。

――従来のパブリックイメージにない役どころですが、演じる上で「面白そうだ」と心が動いたのでしょうか。

 最初は「本当に自分で大丈夫なのかな」という不安が大きくありました。でも、彼女は一つひとつの悪さに対してあまり悪びれることがない人なので、自分も「遊んでいる」くらいの気持ちで、悪さをしていこうと思いながら臨んだ作品でした。

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