Magnificent View #287
シャンゼリゼ大通り(フランス)

(C) Larry Fisher / Masterfile / amanaimages

 7月14日はパリ祭。共和国の成立を寿ぐフランスの祝日である。

 1789年のこの日、蜂起した民衆によりバスティーユ牢獄が襲撃され、フランス革命が始まったことを記念している。

 しかし、パリ祭なる呼び名はあくまでもわが国だけで通用するもの。1933年に日本公開されたルネ・クレール監督による映画の邦題『巴里祭』からその名が広まることになった。この名作の原題は“Quatorze Juillet”。つまり、ただの「7月14日」だった。

 現在、パリ祭は一般的に「パリさい」と発音されるが、封切り当時、配給側は「パリまつり」と読ませていたという。なぜ読み方が変わったのか、ちょっと不思議だ。

 パリ祭の当日、シャンゼリゼ大通りではフランス軍によるパレードが行われる。世界一有名な通りが、一年で最も盛り上がる日だと言えるだろう。

Column

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2014.07.14(月)