人気ウェブ小説を原作に、「鉄壁モード」の高校教師ユン・ボムと、猪突猛進型の熱血漢ソン・ジェギュのロマンチックな恋模様を描くドラマ「スプリング・フィーバー」(英題:「Spring Fever」)が、来年1月5日よりPrime Videoで独占配信される。本作で主演を務めるアン・ボヒョンとイ・ジュビンに、作品への思いや見どころを聞いた。
アン・ボヒョンとイ・ジュビンが出演を決めた理由は?
――お二人が演じるキャラクターを紹介してください。
イ・ジュビン 私は、あるつらい出来事のせいで心に傷を負ったまま、田舎町に赴任してきた高校教師・ボムを演じています。物語の序盤では、どこかベールに包まれたミステリアスな存在として描かれています。物語が進むにつれ、どんよりと沈むこともあれば、明るくエネルギッシュな姿を見せるようにもなるので、その対比を表現することを意識しました。
アン・ボヒョン どう説明すればいいかな……。僕が演じるジェギュは、ボムが勤める学校に通う甥のハンギョルを見守る、いわば保護者的な立場の人物です。少し常識外れなところもあって(笑)、町で起こる奇妙な騒動の中心にいつも彼がいるため、真意を誤解されたりもします。原作のウェブ小説やウェブトゥーンではフィジカルな面が強調されているので、スポーツ経験を生かして、まずは見た目から近づけるよう努力しました。
――この作品に出演を決めた理由を教えてください。
イ・ジュビン 最初に脚本を手に取った時、気持ちが沈むような展開がなく、肩の力を抜いて楽しめる作品だと感じました。何より、読み進めるうちにボムという役の中に自分自身を重ねることができて、「自分がこの役を演じている姿」が自然と想像できたんです。それが、この作品に挑戦しようと決めた一番の理由でした。
アン・ボヒョン 以前から、叙情的で人間味あふれる、温かい作品に出演してみたいと思っていました。また、多くの登場人物が方言を話す点にも強く惹かれました。僕自身も、釜山出身なのでこの役をうまく表現できると思いましたし、脚本を読んだ瞬間、撮影現場の活気ある雰囲気が目に浮かんで、「きっと楽しく仕事ができる」と感じました。
――実際に故郷である釜山の方言を使っての演技はいかがでしたか。
アン・ボヒョン これまでの俳優人生の中でも方言を生かす機会はありましたが、今回は多くの場面で釜山訛りを使えたので、とても演じやすかったです。まるで翼が生えたかのように、のびのびと表現することができましたし、キャラクターにより豊かな色合いと深みを与えられたと思います。
――ボヒョンさんとジェギュには釜山の方言を使うという共通点がありますが、逆に「ここは違うな」と思う点はありましたか?
アン・ボヒョン ジェギュはまっすぐな性格で、欲しいものが見つかると一途に追いかけるところがありますが、僕はそこまで情熱的ではないですね。寄り道したり、脱線したり、時にはUターンしたりするのも好きですから。また、彼は予測不能な言動をするところが魅力ですが、僕はそんなタイプでもありません(笑)。それでも、気持ちの部分では7割くらい共感できたので、役には比較的スムーズに入り込めました。
- date
- writer
- staff
- 文=酒井美絵子










