東大における女子学生の割合は、わずか2割。
「東大は男子がデフォルト」と言われる環境で、自らの道を模索しながら歩んできた女性たちの声を集めた新書『東大女子という生き方』(文春新書/秋山千佳・著)のコミカライズ版が、このたび電子書籍として配信スタート。
原作の著者・秋山千佳氏が、コミカライズを手がけた東大卒のマンガ家・ハミ山クリニカ氏に、母娘関係、女性のキャリアや進路選択など、“東大女子だからこそ描けたリアル”を聞きました。
東大女子に共通する“問題”
――ハミ山さんは、東大理学部生物学科を2013年に卒業した東大女子なのですよね。新書のコミカライズの話があった時はどう受け止めましたか?
ハミ山 私自身も東大女子として共感しながら読んだ面はありましたが、実在の人物をマンガに落とし込むのは難しそう、と正直感じましたね。ただ、共通して抱えている問題や悩みがあるので、そこをマンガにすくい上げることができればと思って描きました。

――共通する問題というと?
ハミ山 通読して特に感じたのは「母娘問題」です。娘に学歴を得てほしいという母の願いがある種の押しつけになって母娘問題を抱える、という東大女子は構造的に多いのかもしれません。
2025.07.19(土)
文=ハミ山クリニカ,秋山千佳