まずは丸亀製麺でスタンダードの「きつねうどん」を
大阪では人気の「きつねうどん」。東京ではどんなものだろうか。まずはスタンダードの「きつねうどん」を求めて丸亀製麺に行ってみた。東急田園都市線たまプラーザ駅からすぐのたまプラーザテラスゲートプラザ1階フードコートにある店舗。

大勢の家族連れが注文の列に並んで好きな天ぷらを選んで先に進んでいる。ここはじっと堪えて「きつねうどん」を注文した。
登場したどんぶりには、かなり大きめなお揚げ、そして青ネギがのっている。つゆをまずひとくち。昆布などの出汁が利いた透き通った関西風のつゆはあっさりとうまい。

そしてお揚げをガブッとかじってみる。甘く炊いたお揚げはしみしみでいい味を出している。コシのよいうどんは定番だ。一度「きつね」を食べるとなんとなく連鎖反応的にまた食べたくなるのが不思議である。心が和む味とでもいえばいいのだろうか。ああ、大阪なんばの「天政」の「きつね」が食べたい。
東京駅八重洲の「梅もと」でクールダウンに最適な一品を
続いては、日頃よく行っている東京駅八重洲地下街にある「梅もと」で、「冷しきつねそば」を注文した。

こちらでは「かき揚げ天そば」や「春菊天そば」が人気である。食券を渡すとすぐに登場した。お揚げはそこそこの大きさでちゃんと炊いてある。キンキンに冷えた生そばと交互に食べるとお揚げからしみ出た味とそばつゆの味が融合してなかなかうまい。

「きつね」で冷しは邪道かと思ったが、熱い時期のクールダウンにも最適な一品なのかもしれない。これに天かすを入れてもうまいに違いない。ああ、岐阜市京町の「更科」の大人気メニュー「冷やしたぬきそば」を思い出してしまった。もう一度食べたい私のベスト1である。ソワソワする。このまま新幹線に乗って行きたい。
2025.06.26(木)
文=坂崎仁紀