“大きな希望”を感じる映画

 何よりも、日本以上にLGBTQ+への理解や認知が低いと思われる韓国で、こうした映画が制作されることに、大きな希望を感じる。

 本作は、観る人が前向きな気持ちになり、体の中に元気がチャージされるような応援歌のような映画だと思う。クライマックスのシーンでは、お芝居だとわかっていても、主役のふたりに「ありがとう」と叫びたくなった。

 人間は誰しも、幸せに生きるために生まれてくるのだ。

『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』(原題:대도시의 사랑법)

6月13日(金)全国ロードショー
 

STORY

好きになったら一直線、恋に真っ直ぐに生きるジェヒ(キム・ゴウン)は、大学でもいつも噂が絶えない。一方、同じクラスでできるだけ目立たないようにしているフンス(ノ・サンヒョン)は、ゲイであることを周囲に隠して生きている。正反対のふたりはお互いを認め合い、やがてかけがえのない存在になっていく。それぞれ恋をし、失恋。ときに衝突しながら絆を深めていくが、ふたりの友情は予期せぬ形で試されることになる──。
 

STAFF&CAST

監督:イ・オニ/原作:小説『大都会の愛し方』より「ジェヒ」(パク・サンヨン著、オ・ヨンア訳/亜紀書房)/出演:キム・ゴウン、ノ・サンヒョン他/韓国/2024/118分/配給:日活/KDDI/©2024 PLUS M ENTERTAINMENT AND SHOWBOX CORP.ALL RIGHTS RESERVED.

2025.06.24(火)
文=相澤洋美