「出しっぱなしでも絵になる」ものを選ぶ
<山一>の米びつ

 日々の生活の中でアイテムを選ぶ時に気をつけていることを伺ってみると、子育てに仕事に忙しい“母ちゃん”ならではの時短につながるものを選んでいることも教えてくれました。

「キッチングッズでも、雑貨でも、出しておいても可愛いものを選ぶようにしています。使う時に取り出して、使い終わったら片付けるという一連の動作は、大がかりなものだと忙しいときに使うのをためらってしまうことも。だから器や台所道具、雑貨類は、出しっぱなしでもおしゃれに見えるデザインも重視して選んでいます」

 キッチンにそのまま置きたい米びつは<山一>の5キロサイズを愛用。桐素材なので湿気や乾燥を防いでくれて、お米の水分量やおいしさを保ちます。さらに、天然の抗菌作用で虫除けいらずなのもうれしいポイント。

<Kos+Vintage>のヴィンテージフラワーベース

 花瓶も、インテリアグッズとして活躍できる見た目を重視。本来、お花を入れるための花瓶ですが、枯れてなくなったとしても置きっぱなしにして、絵になるオブジェとなるものをチョイス。花瓶だけが飾られていても寂しくなりません。

食材に和える・かけるだけでごちそうが一品完成する便利アイテムも

 時短のために、食材に和える・かけるだけでごちそうが一品完成する、おいしくて便利なアイテムも常備。忙しいときはもちろん、おもてなしで何品も料理をつくるときも大活躍します。

<かかん>の麻婆ソース

 鎌倉で出会った<かかん>の麻婆ソース。ソースを温めて豆腐や茄子と和えるだけでお店の味に。

<うさぎ農園>の玉ねぎドレッシング

 「ストックを切らさないぐらい大好き」という<うさぎ農園>の玉ねぎドレッシングも。新玉ねぎだけで作られているので風味も豊かで、サラダはもちろんマリネにもおすすめです。

お惣菜をのせてもおいしく見える良質な器選びも大切

 料理が好きな石岡さんでも、忙しい日はお惣菜を買ってしまうこともあるのだそう。そんなときはシンプルながら存在感のあるお皿に頼るのが石岡さんのマイルール。

「村上祐仁さんの器はシンプルで程よいマットさがあり、どんな料理も受け止めてくれる万能さが魅力。ワンプレートにするときもあれば、惣菜をお皿にのせるだけの日だってあるけれど、お皿が良いと不思議と料理もおいしく感じられます!」

2025.05.08(木)
文=桐生奈奈子
写真=釜谷洋史・田村昌裕(freaks)