この記事の連載

 世界中で愛される映画「ハリー・ポッター」シリーズや、「ファンタスティックビースト」シリーズ制作の舞台裏を体験できる「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ ハリー・ポッター」(以下スタジオツアー東京)で、4月18日(金)から始まった特別企画「炎のゴブレット」。

 2005年の映画公開から20周年を迎えたことで開催された特別企画であり、今回は初の「全館規模」での開催。炎のゴブレットではセドリックが好きなハリポタファンのライター・宇野がお邪魔してきました。

》【ハリポタファンのライターがチェック!】スタジオツアー東京「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」展示に合わせて登場したグッズをご紹介! 


物語がぐっとダークになる、シリーズ4作目の魅力に迫る

 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』は原作シリーズ4作目の映画化作品です。100年ぶりに開催されることになった三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)が行われることになったホグワーツが舞台。本来成人である17歳以上の学生から1人ずつ選ばれるはずなのに、なぜか当時14歳のハリーがホグワーツ2人目の代表として選ばれてしまうところから話は始まります。

 知識も経験も足りない中、様々な苦難を乗り越えるハリー。そして復活する闇の帝王。3作目までは冒険や成長がメインテーマでしたが4作目以降は闇の勢力との闘いがメインになります。ダークになった雰囲気や手に汗握る闘いが様々な手法を駆使して映画化されました。

 今回は初公開の展示も登場。『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の魅力やスクリーンに現れた大迫力の魔法がどう作られたのかを見ることができます。

大広間が『炎のゴブレット』仕様に

 スタジオツアー東京の象徴的存在・ホグワーツの大広間では、三大魔法学校対抗試合の優勝杯・トライウィザードカップが展示されていました。

 名前の通りに“青い炎”が揺らめくゴブレット。その周りには、立候補者の年齢を制限する境界線として、青く光る“年齢線”(エイジライン)が引かれています。周りにいるのはウィーズリー家の双子・フレッドとジョージ。年齢を誤魔化して超えようとした年齢線に跳ね返され、老いてしまったシーンが再現されていました。

 ゴブレットの炎の色が変わるとハリー・ポッターの名前が書かれた紙が舞い上がります。こちらは、ラッキーなお客さんだけが持ち帰れる特典になっています。

 クライマックスへのカギとなる優勝杯は、ダンブルドア校長の席の近くに。精緻な作りが見て取れます。

 教員テーブルには通常教員たちの衣装などが展示されています。

 今回はゴブレットのケース、三大魔法学校対抗試合の代表校、ボーバトン魔法アカデミー校長のマダム・マクシームの衣装と生徒の制服、ダームストラング専門学校校長イゴール・カルカロフの衣装と生徒の制服の展示を見ることができますよ。

2025.05.16(金)
文=宇野なおみ
写真=山元茂樹