
THE RAMPAGEでボーカルを務める川村壱馬さんの2ndフォトエッセイ『PROMISE』(幻冬舎刊)が4月4日に発売された。本書には、自分自身との約束、ファンへのメッセージ、メンバーへの思い、そして未来の自分に向けた心の内が赤裸々に綴られている。
特筆すべきは、そのすべての文章を川村さんが原稿用紙57枚分、万年筆で直筆したということ。彼にそこまで動かした原動力について、インタビューした。
自分の生き方そのものが“作品”になるように

――現在に至るまでに、影響を受けた人はいますか?
川村 考え方の部分に関しては、特に誰かに影響されたということはないかもしれません。でも、発信して人に伝えることについての影響を受けたのは、ラッパーのANARCHY(アナーキー)さんの存在が大きいです。
ANARCHYさんを知ったことで、自分の思っていることを「ここまで言っていいんだ」とか、それによって「こうやって生きることで、こんなにもカッコよくなれるんだ」と思いました。もちろん、ANARCHYさんの全てを知っているわけではありませんが、人に何かを伝えるという点では、ここまで正直に自分をさらけ出している人は他にいないと思います。
ANARCHYさんの本も読ませてもらい、生き方そのものが作品のようだと感じたんです。僕もそんなふうに常に自分らしく、カッコいい生き方をしていきたいです。
――ANARCHYさんは『HiGH&LOW』シリーズにも出演されていましたが、実際にお会いしたことはありますか?
川村 『HiGH & LOW THE LIVE』にも出演されていて、そのタイミングで僕たちはまだメジャーデビュー前だったんですが、ご一緒させていただく機会がありました。その時はご挨拶程度で、深くお話することはなかったんですが、当時からANARCHYさんが大好きだったので、「ヤバ!」ってなっていました(笑)。
――ラップの話でいうと、自分でリリックが書けないと意味がないと本書に書かれていましたが、リリックを書いて採用されるということは、なかなか難しいことなんですか?
川村 僕は運がよかったと思います。そういったことに理解のある事務所やレーベルに所属していたので、4枚目のシングル『100degrees』のリード曲のラップ部分の歌詞を書かせてもらいました。ちゃんと歌詞が作品として世に出るのは、これが初めてのことでした。長年やってきてわかったことですが、僕は文章で表現することが好きだったので、それが歌詞を書く上で役立ったと思います。
2025.04.11(金)
文=西森路代
撮影=平松市聖
スタイリスト=吉田ケイスケ
ヘアメイク=oya(KIND)