爽やかな季節が続いていますが、6月に入ればジメジメした梅雨がやってきます。
梅雨で困るのが「洗濯」ですよね。部屋干しをすると室内の湿気が高くなるため、カビやニオイの原因になる場合もあり、小さなお子さんのいる家庭や仕事で家を留守にすることの多い人は、梅雨前から湿気対策の準備をしておくのが吉。ということで、今回は、梅雨に重宝する除湿機の選び方を紹介します。
まずは除湿方式の違いをチェック!
除湿機は大きく分けて3つの除湿方式に分かれます。それぞれの方式と代表的なモデルを紹介していきましょう。
[1]暑い夏に強い、パワフル除湿「コンプレッサー式」
コンプレッサー(空気を圧縮する装置)を搭載しているタイプです。エアコンと同じ除湿方式で、冷媒で空気を冷やし、湿気を水滴に変えます。
<メリット>
・除湿能力が高いので、広い部屋に◎。
・温度の高い部屋でもパワフルに除湿してくれるので夏場に◎。
・室温が上がりにくい。(1~2度上昇)
・消費電力が低いので省エネ。
<デメリット>
・コンプレッサーを搭載するため、本体が大きめ。
・コンプレッサーの振動音が気になる場合がある。
コンプレッサー式の代表的モデル
■コンパクトで置き場所に困らない
東芝「RAD-S63」
オープン価格(実勢価格約25,000円/税抜・以下同)
同社・従来機種よりも奥行きを15ミリ薄く、重さも1.8キロ軽くしたモデル。
温度と湿度を検知するダブルセンサーを搭載。部屋干しの衣類の乾燥時間を予測して、乾いた頃に自動で運転を止めてくれるので、電力の無駄使いが防げます。
また、温風が出るルーバーの角度は3段階に調節可能。洗濯物全体を乾かしたい時は「広角スイング」、衣類を下から乾かしたい時は「上方向スイング」、さらに、前方のみに温風を出す「前方向スイング」と、状況に合わせて調節できます。
・除湿可能面積は~14畳(50Hz)/~16畳(60Hz) ※コンクリート造の部屋の場合
・除湿能力は5.6L(50Hz)/6.3L(60Hz) ※1日あたり
■空気清浄機能もプラスしたモデル
シャープ「CV-DF100」
オープン価格(実勢価格約57,800円)
除湿機能と空気清浄機能を1台に集約したモデル。空気清浄機能を単独で使うこともできるので、年間を通して活用できます。
花粉やホコリをキャッチするHEPAフィルターと、臭いを除去する脱臭フィルターを搭載。さらに高濃度プラズマクラスターも採用し、浮遊するカビ菌を除菌。「スポット脱臭」を使えば、部屋干しした衣類の生乾き臭を抑えてくれます。
上下最大約180度とワイドに風を送る「広角自動スイングルーバー」を搭載。2段干しをした衣類のほか、床に置いた靴にも送風できるため、雨で靴が濡れた時に重宝します。
・除湿可能面積は~23畳(50Hz)/~25畳(60Hz) ※コンクリート造の部屋の場合
・除湿能力は9L(50Hz)/10L(60Hz) ※1日あたり
<次のページ> 運転音が静かでコンパクトな「デシカント方式」
2014.05.26(月)
文=にしかわゆみこ