シーズンで6000円以上の電気代節約に!

 3畳用のカーペットを1日5時間使った場合、設定温度を「強」から「中」に切り替えると、シーズンで約6530円の電気代節約になります。

 たとえば3畳用(195×235cm)のホットカーペットを2畳用(176×176cm)に変えた場合、設定温度「中」で1日5時間使うと、電気代にシーズンで3160円の差が出ます。大きすぎるカーペットは電気の無駄になってしまうので、使用範囲を確認してみましょう。

 一人のお尻だけ温められる45×45cmのホットカーペット(ホットマット)の場合、電気代は1日5時間使っても5円程度です。カーペットのように敷きっぱなしにするのではなく、自分の座るソファーやダイニングのイスに持っていき、お尻や足を局所的に温めると、電気代を節約できます。

カーテンを閉めて冷気を防ぐ

 エアコンやガス・石油ファンヒーターにこたつ……。暖を取る方法はさまざまありますが、それぞれ前述した方法のほか、すべてのお宅で共通する寒い日の節約テクニックもあります。

 まずは、カーテンを閉めること。特に、厚いカーテンであれば、寒い外気の侵入を効果的に防ぐことができ、電気代や燃料費を節約できます。

 また、吹き出し口はできるだけ下に向けましょう。温風は軽いので室内の上部に溜まるため、下に向けることでお部屋全体が効率よく温まります。サーキュレーターを使用するのも手です。部屋の上部に溜まった温かい空気と、床付近に溜まった冷たい空気を攪拌すると、部屋全体が温まり節約になります。

暖房機器の手入れも忘れずに

 忘れがちなポイントですが、暖房機器のお掃除も重要です。エアコンのフィルターは2週間おきに手入れするのが理想的ですが、少なくとも3週間に一度はしましょう。空気の流れがよくなり節約になります。ガス・石油ファンヒーターは背面にフィルターがあるので、ホコリを取り除いてください。

 ご紹介した電気代・燃料費は目安です。地域や気温、お住まいなどに大きく影響されるので、あくまでも参考としてください。

 つぎに、住宅の電気代の大きな部分を占める「暖房機器以外の家電」の節約術を紹介します。ここで紹介した暖房機器の節約術に加え、少し工夫して使うことで、寒い時期の電気代をグッと抑えることができます。

〈警報級大雪の恐れ〉寒い日の電気代を安くするために「やってはいけない」3つのこと 冷蔵庫の中身を確認すべき“意外な理由”〉へ続く

2025.03.08(土)
文=藤山哲人