「弱」や「しずか」よりも「自動」に
電気代節約のために風量を「弱」や「しずか」にしている方もいるはず。ですが、風量は「自動」にした方が節電につながります。弱くすると部屋が温まるまでに時間がかかり、かえって電気代がかかってしまうこともあるからです。

リビング用(14畳以上)のエアコンの節電機能はここ10年で大きく進化しました。10年以上前のエアコンを使っているという場合は、買い替えるだけで省エネに。この機会に買い替えを検討するのもありでしょう。
■2. ガス・石油ファンヒーター
続いてはガス・石油ファンヒーター。こちらは電気も使いますがほとんどは燃料代です。どちらも電気代はそれほど変わりませんが、設定温度を1℃下げると、シーズンで石油は約1210円、ガスは約1920円、燃料費が安くなります。
さらに1日のうち使う時間を1時間短くすると、シーズンで石油は約1890円、ガスは約2980円の燃料費を節約できます。少し厚着して昼間の1時間は使わないようにするといいでしょう。

外出の30分前に切って余熱で暖かく
ガス・石油ファンヒーターは、部屋の余熱以外に機器そのものの余熱もあるので、切っても30分ほど部屋は暖かいままです。寝る前や出かける前など、1日2回各30分を余熱で過ごせば、1日で1時間短くするのと同じ程度の節約ができます。
■3. こたつ、ホットカーペット
日本ならではの素晴らしい暖房機器の「こたつ」は、ここ数年海外でも大人気。一度入ると出られなくなることから、英語圏では「Devil KOTATSU」とも呼ばれています。そんな魅惑的なこたつですから、一度出したらなかなか仕舞うことができないという方も多いでしょう。
まず、こたつの設定温度をチェックしてみましょう。「強」から「中」にすることで、シーズンで約1720円の電気代を節約できます。
こたつの上に布団を掛けるだけより、敷布団も使うとシーズンで約1140円の電気代が節約できます。お尻がふかふかで、座布団がいらなくなり便利です。特に、一戸建ての1階の場合は、地面に近く寒さを感じやすいので、床にキャンプ用の銀マットを敷き、その上に敷布団を敷くのもいいでしょう。

また、「こたつ」の定番「みかん」を食べるとさらに体が温まると言われています。みかんには血管を拡張させて血流をよくする「ヘスペリジン」という成分が含まれているので、体がホカホカと温まります。
こたつと同率3位のホットカーペットはどうでしょうか。
2025.03.08(土)
文=藤山哲人