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公園でビキニを着て肌を焼く
浅野 ちょうど、子どもたちの通ってたさゆり幼稚園が、根岸森林公園の目の前にあったのよ。クレオパトラ党の仲間だったサリーにも、同じ年頃の息子がいたから、一緒に子どもを幼稚園に送り届けたら、ずーっと公園の芝生に寝転がって肌を焼いてたのよ。欧陽菲菲みたいな髪形して、ちっちゃい三角形のビキニ着てさ(笑)。

近田 そりゃインパクトが強いね。他にも、公園には水着で寝てる人っていた?
浅野 いないわよ(笑)。ちなみに、二人のビキニは、私のお手製だった。
近田 器用だねえ。
浅野 ビキニなんて、小さい三角の布4枚と紐さえあればできるんだから。
近田 まあ、最低限、必要なところは隠れるよね。
浅野 まあ、当時の私は細くって、余分な肉もついてなかったから。身長は169cmで、体重は47kgしかなかった。
近田 相当スレンダーだったんだね。
浅野 それで、午後になって子どもらを迎えに行くと、先生に「あら、朝いらっしゃった時と色がまったく違うわ」なんて驚かれてさ。
近田 かなりこんがりお焼けになったのね(笑)。
浅野 カトリックのお上品な幼稚園だったから、そういう母親も珍しかったかもね。そして、幼稚園が早く終わった日は、そのまんま子どもたちを車に乗っけて、湘南の海や元町公園プールに遊びに行っちゃったりして。

近田 面白いお母さんだよねえ。
浅野 まあ、子育てしてたとはいえ、あんまりお母さんお母さんしてないタイプだったからね。おへその出るGパンとかはいて、平気で授業参観行ったりしてたからね。周りのお母さんは、みんなスーツ着てハンドバッグ持ったりしてるのに。
近田 息子さんたちにも、うちの母親は普通じゃないという自覚があったのかな。
2025.03.16(日)
文=下井草 秀
撮影=佐藤亘