東京湾に面した房総半島の入り口、千葉県木更津市。豊かな自然と温暖な気候に恵まれ、都心へのアクセスも抜群。近年、多くの人が移住先の候補に選んでいるというのも納得の魅力的なエリアです。

 四季を通して自然を享受できる木更津市ですが、春は新緑と花々の彩りでその美しさもひとしお。屋外で思いっきり遊べて木更津市の恵みを余すことなく体感できる、春のお出かけにイチオシのスポット『KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)』を紹介します。楽しくて美味しい体験ができるこの場所でエネルギーチャージ!

» 広さ30ヘクタールの遊び場『クルックフィールズ』
» ①心ゆくままアートに浸る
» さまざまな角度から眺めて表情を楽しむアート作品
» 内部に入って世界観に没入できるアート作品
» 空間そのものが芸術的な「地中図書館」も訪れたい
» ②ここでしか味わえない感動の食体験を
» 究極の地産地消レストラン「perus(ペルース)」
» 驚きとワクワクに溢れる革新的な料理
» 命を美味しくいただくという食体験
» 生命力に満ちた食材がなによりものご馳走


広さ30ヘクタールの遊び場『クルックフィールズ』

「農業・食・アートが一体となった複合施設」として2019年にオープンした『KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)』。どこからどう楽しめばいいのか圧倒されるくらいとにかく広大な敷地で、なんと広さは30ヘクタール(東京ドーム6個分くらい)とのこと。

 農場、酪農場、養鶏場、図書館、宿泊施設、レストランやショップ、そして敷地のそこかしこに点在する貴重なアート。東京からアクアラインを使って約1時間半、東京駅から直通高速バスも利用できる木更津に、こんな心踊る施設があるとは! 

 クルックフィールズの春はまさに芽吹きの季節。自然やアートに触れる様々なフィールドツアーやこの時期だけのイベントなども定期的に実施されています。3月には「採れたて野菜のドレッシング作り」や「コーヒーのワークショップ」、「映画上映会」などを予定。毎月初旬に公式サイトやSNSで情報公開されているので要チェックです。

コンセプトは「人は自然の循環の一部」

 遊び場としての役割のみならず、計2.4MWの発電量を誇るソーラーパネルが設置されていたり、バイオジオフィルターと呼ばれる水質濾過システムを備えていたり。環境への配慮も徹底されています。バイオジオフィルターではクルックフィールズ内の飲食店などから出た排水を微生物や植物のはたらきで浄化しているというから驚きです。

 クルックフィールズは人間と自然が「農業・食・アート」を通じて循環し、つながっている場所。敷地同様に楽しみ方もどこまでも広がっている唯一無二の複合施設だということを、実際に訪れて感じました。

 この記事では、クルックフィールズの数ある魅力の中でもアートと食にスポットを当ててご紹介します。

2025.03.06(木)
文=上野 郁
写真=大森 光太郎、上野 郁