#8 「女性らしい」「美しい」がNGワードに。美容業界はどこへ行く?

この10年ほど、ジェンダーにまつわる変化は著しい。化粧品ブランドの顔はいよいよ男性アイドルばかり、その方が化粧品が売れる時代。美容記事の主語も「女性は」とか「女たちは」などは使えなくなり、性別不明にするのに腐心する日々である。
しかも媒体によっては「女性らしい」や「美人」というワードさえアウト。いくらなんでも言葉狩りが過ぎやしないかと、悲しくなった。ただ、人間も進化の過程で、遠い未来、生物学的にも性別がなくなり、みんなが両性具有になってしまう可能性も指摘されるほど。
男が美しくなるのは女も嬉しいし、男性にも「美人」を使えば良いのではないか。全員に美しくなる権利がある、それで良いのではないか?
カネボウインターナショナルDiv.
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2025.02.28(金)
文=齋藤 薫(美容ジャーナリスト)
写真=平松市聖
CREA 2025年冬号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。