#6 プチプラが「安かろう、悪かろう」はいつ噓になったのか?

右:ドラッグストアで販売個数・金額ともに15年連続1位に君臨する肌ラボ。毎日たっぷり使えて、肌に必要な成分をしっかり届ける。肌ラボ 極潤 ヒアルロン液 170mL 814円(編集部調べ)/ロート製薬
「高いものほどよく効く」「安かろう悪かろう」から、今や下克上が当たり前になったコスメ界。正直、プレステージコスメよりプチプラの方が評価が高いのは日常茶飯事。この逆転はどこで起こったのか。
1つにリーマンショック。金銭感覚の変化から、コスメに限らず安いものの品質が一気に向上。個人的には東日本大震災も1つのきっかけになったと見ている。この時はっきり価値観が変わり、物欲は恥ずかしいものと思えたりして。
これを受けて中身に自信ありの大手が、低価格高効果のものを使命感を持って作っていったのが今に至っていると思われる。
2025.02.28(金)
文=齋藤 薫(美容ジャーナリスト)
写真=平松市聖
CREA 2025年冬号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。