乙女座

8月23日~9月22日生まれ

 2025年前半の乙女座の動向を、一言で言い表すのは難しい。なぜなら全く性質の違う2惑星の影響を、同時に受ける稀有な半年になるからです。

 幸運の象徴、木星は乙女座の仕事運を発展させ、責任と重圧をもたらす土星が人間関係を硬直させる……。たとえて言えば性格の全く違う2頭の馬で走る馬車を、うまく乗りこなすテクニックが必要だということです。

 このアクセルとブレーキを同時に踏み込んだような状態は、昨年から続いているのですが、2月を迎えるまで物事は遅々と進まず。一見動きがないように見えて、心身には負荷がかかっています。

 日本の暦でいうと節分、立春を迎えるまでは心身のメンテナンスをしてゆったりと過ごすのがよいでしょう。またその頃は愛情面で二者択一を迫られることがありそう。

 相手を美化していた人は魔法が解けて、恋愛の楽しい部分よりもシビアな現実が見えてきます。このまま進むか退くかの、正念場となるかもしれません。

 ちょうど立春、2月4日に逆行していた木星が順行に戻ると、仕事運に焦点が当たります。ここから6月上旬までは、どの星座よりも仕事運が強力になります。

 ただし成功への鍵は、人間関係にあり。

 乙女座は自他ともに厳しいところがあるので、包容力には欠ける星座です。自分に甘い人や能力の低い人には、少々冷たい態度を取っていませんか。

 でもこの時期は“人を赦す”ことを自分に課してください。

 人間関係さえ円滑に進めば、仕事で大きな成功を収めることも可能です。

 組織で働いている人は、力のある上司や先輩を味方につける努力を。またフリーランスとして独立を考えている人、会社員時代よりも、最初のうちは給料が下がるのを覚悟の上ならGOサインです。

 6月が過ぎたら、仕事メインの生活を改めて私生活の充実を。

 2025年後半はあなたに重圧をもたらした土星も去るので、かなり開放的な気分が味わえそう。友人運に恵まれた残り半年となるでしょう。

2025.01.10(金)
文=岡本翔子
イラストレーション=INEMOUSE