冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。
凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。
暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか?
今回は、北海道・東北エリアの絶景&風物詩をまとめてご紹介します。
※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。
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◆北海道
◆大津海岸のジュエリーアイス
十勝川の河口に広がる大津海岸では、厳冬期に世界的にもめずらしい美しい氷塊を見ることができる。
これは「ジュエリーアイス」と呼ばれる、十勝川の氷が太平洋に流れ出て海岸に打ち上げられたもの。日に照らされ輝く様子が宝石のように美しいことから、この名が付いたのだそう。
例年1月中旬頃から2月下旬頃まで大津海岸の砂浜で観賞でき、時間帯によって変化する色合いや輝きは、どの表情も魅力的。
黄金色にきらめく朝日や、十勝ブルーの空と太陽、オレンジ色の夕日など、多彩な色に染まりきらめく姿に、思わず見とれてしまいそう。
大津海岸のジュエリーアイス(おおつかいがんのジュエリーアイス)
所在地 北海道中川郡豊頃町大津元町
https://www.toyokoro-kankoh.com/
◆青森県
◆奥入瀬渓流の氷瀑
奥入瀬渓流は、十和田湖畔子ノ口(とわだこはんねのくち)を起点とする約14キロメートルにわたる渓谷。十和田八幡平国立公園に属し、国指定の特別名勝及び天然記念物の景勝地だ。
夏は新緑、秋は紅葉と、国内のみならず国外からも観光客が訪れる、青森でも有数の観光スポット。冬の奥入瀬は真っ白に染まり、凍てつく氷点下の寒さによって氷が張られ、時が止まったかのような別世界が広がる。
氷瀑はその情景のひとつ。渓流沿いに点在する14本の滝が凍り、一部が氷柱となった姿を楽しめる。また、渓谷内の滝だけでなく、奥入瀬の森に蓄積された豊富な水量によってがけをつたう水が氷柱となり、あちらこちらに氷のアートが。
見頃の時期には、夜の奥入瀬渓流を体感できる『冬の奥入瀬氷瀑ナイトツアー』も開催。ガイドと一緒にバスで夜の奥入瀬を巡るツアーで、専用のライトカーの光で照らされた氷瀑は青や緑に輝き、さらに迫力を増す。
ライトアップした氷瀑やつらら、雪景色など5か所をめぐりながら、冬限定の奥入瀬の景色が楽しめる。極寒の中でしか見られない神秘的な光景は、思わず息を呑む必見の絶景だ。
奥入瀬渓流氷瀑ツアーの開催期間:12月中旬~3月上旬
奥入瀬渓流の氷瀑(おいらせけいりゅうのひょうばく)
所在地 青森県十和田市大字奥瀬
https://www.towada.travel/blog-posts/oirase-gorge-frozen-bus-tour2023
◆岩手県
◆内間木洞の氷筍
内間木洞は、久慈市山形町にある巨大鍾乳洞で、岩手県指定の天然記念物。洞内には約920平方メートルの大空洞「千畳敷」や、巨大な陥没孔「洞内ドリーネ」、国内最大規模の地面から伸びるかのような氷の柱や氷筍などが見られる。
内間木洞は、総延長6,350メートル以上もある国内有数の長さを誇る鍾乳洞で、普段は公開されていないが、夏と冬の年2回だけ一般公開される。冬の一般公開では、洞内の天井から落ちる水滴が地面で凍り、筍のように成長した神秘的な氷筍の群生を観察することができる。
開催日:2025年2月9日(日) ※例年2月第2日曜日「内間木洞氷筍観察会」
内間木洞の氷筍(うちまぎどうのひょうじゅん)
所在地 岩手県久慈市山形町小国
https://www.city.kuji.iwate.jp/kanko/kanko/uchimagido.html
2024.12.28(土)
文=CREA編集部