◆宮城県
◆蔵王の樹氷
雪と氷が作り上げる樹氷は、冬の蔵王の風物詩。山形県側のみならず、宮城県でも例年12月から3月頃にかけて、蔵王に自生するアオモリトドマツが樹氷に覆われ、「スノーモンスター」と呼ばれる巨大な姿となり、圧倒的な迫力を見せる。
マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわスノーパークでは、雪上車「ワイルドモンスター号」に乗って標高1,600メートル付近の樹氷原まで行くことができ、散策時間には雪上車を降りて、荒々しく男性的な樹氷の群れを間近で観察することができる。樹氷の成長過程によって表情が全く違う自然がつくり出すアートをこの目で確かめてみて。
蔵王の樹氷(ざおうのじゅひょう)
所在地 宮城県蔵王国定公園内
http://www.zao-sumikawa.jp/
◆秋田県
◆上桧木内の紙風船上げ
上桧木内の紙風船上げは、仙北市で昔から伝わる小正月の行事。五穀豊穣、家内安全、商売繁盛の願いを込めて、夜空へ紙風船を打ち上げる。
武者絵や美人画が描かれ灯火をつけた巨大な紙風船が、きらめく星々のごとく真冬の夜空に舞う、秋田県を代表する冬の風物詩だ。
伝説では、江戸時代の科学者である平賀源内が銅山の技術指導に訪れた際に、熱気球の原理を応用した遊びとして伝えられた、といわれている紙風船上げ。年の初めに紙風船に願いを託してみては。
開催日程:2025年2月10日(月)
上桧木内の紙風船上げ(かみひのきないのかみふうせんあげ)
所在地 秋田県仙北市西木町上桧木内字大地田(紙風船広場)
https://akita-fun.jp/spots/44
◆山形県
◆仙人沢アイスガーデン
仙人沢アイスガーデンは、山形県上山市にある蔵王の仙人沢で厳冬期にのみ見ることができる巨大な氷瀑。かつて仙人が住んでいたとされることが名前の由来となっている『仙人沢』。ここでは冬季期間のみ、高さ約30メートル、幅約10メートルもの氷瀑の神秘的かつ圧巻の姿が鑑賞できる。
岩肌からしみ出た湧き水が凍ってアイスブルーの大きな氷柱が無数にでき、集塊となった様子はまるで氷の宮殿のようだと評される。
登山届の提出と万全の装備を整える必要があるが、全国各地からアイスクライマーが訪れる人気のスポットだ。
見ごろの時期:1月~3月中旬
仙人沢アイスガーデン(せんにんざわアイスガーデン)
所在地 山形県上山市蔵王 蔵王エコーライン
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_13400.html
◆福島県
大内宿雪まつり
下郷町にある大内宿は、会津若松市と日光今市を結ぶ重要な道の江戸時代の宿場町。現在でも茅葺屋根の民家が道路の両側に立ち並び、古き良き日本の原風景が広がっている。
この大内宿で毎年2月に開催されるのが「大内宿雪まつり」。街道沿いには住民たちの手作りの雪燈籠、かまくらがいくつも置かれ、その光景は勇壮にして、幽玄。江戸時代の宿場にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえる。
時代風俗仮装大会やよさこい、そば食い競争など数多くのイベントも見物のひとつ。夜には壮麗な花火が打ち上がり、静かな大内宿を華やかに照らしていく。
開催期間:例年2月の第2土曜・日曜
大内宿雪まつり(おおうちじゅくゆきまつり)
所在地 福島県南会津郡下郷町大内
https://aizumonogatari.com/event/145.html
※この記事は過去掲載記事を2025年版に情報をアップデートし、再公開したものです。
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2024.12.28(土)
文=CREA編集部
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