ついスマホを見てしまいそうなときこそ気持ちを切り替え、本を開いてみるのです。寝っ転がって本を読むのはなかなか快適なので、何度か繰り返してみれば意外と簡単に、習慣をスマホから本へとシフトさせられると思います。

 

寝る前の読書で“補欠要員”を用意すべき理由

 それに短時間でも本の世界に入り込んでしまえれば、そろそろ眠ろうかというときにもスマホに手を伸ばそうとは思わないはずです。

 なお、私はベッドに本を持ち込む際、意識していることがあります。まず、1冊ではなく2冊か3冊を用意すること。

 読みかけの本であれば話は別ですが、これから読もうという本がイマイチだった場合、読み進めようという気持ちにならないことがあります。

 そんなときのために、補欠要員を用意しておくのです。そうすれば、「読もうと思ってたのに読む気になれなくて、結局は眠れなくなってしまった」ということにならずにすみます。

 あ、それからベッドで読む本としては文庫本か新書をおすすめします。重たい本だと、うっかり手を滑らせてしまう危険性があるからです。これは冗談でもなんでもなく、とても重要なポイントです。私にも経験がありますが、顔に落下してきた本のおかげで痛い思いをしたら、熟睡どころではなくなってしまうのですから。

「10分だけでいい」読書のプロが解説するスマホばかり見てしまう人におすすめの“寸止め読書”〉へ続く

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2024.10.22(火)
著者=印南敦史