静寂と安らぎのサンクチュアリに憩う

 「シックスセンシズ 京都」のデザインは、日本独自の芸術文化が最も花開いた平安時代からインスピレーションを得ているという。“雅”の概念が生まれた当時のデザイン様式を、伝統的な装飾や民話などの要素を取り入れながら、現代的に再解釈することによって、洗練された優雅な空間を実現している。

 館内の装飾は、歴史、芸術性、「シックスセンシズ」ならではの遊び心を融合したもの。また、木や石などの天然素材をふんだんに使用した建築、折り重なるように作られた庭園など、バイオフィリックデザインを採用し、都会の中心部に位置しながら自然とのつながりを感じさせる造りとなっている。

 客室は、8室のスイートを含む12タイプ全81室。平安時代の“雅”を軸に自然とのつながりを重視したデザインは、これらの客室にも反映され、安らぎの空間を形づくっている。

 なかでも、伝統的な日本庭園の中庭付き「プレミア スイート ガーデン」から、238平米の広さを備えた「3 ベッドルーム ペントハウス スイート」までのスペシャリティ・スイートは、家族や友人と充実した時間が過ごせるように、より広々としたスペースが用意されている。

 「シックスセンシズ」といえば、ウェルネスのパイオニアだ。「シックスセンシズ スパ 京都」では、京都の“禅”思想や伝統的なヒーリング手法、最先端の科学を融合し、あらゆる角度からゲストをサポート。専門家が個々のリクエストや目標に合わせて、ステイ中の過ごし方のアドバイスや提案してくれる。

 また「シックスセンシズ スパ 京都」限定のトリートメント「阿吽(あうん)」は、伝統的なお香を使ったリチュアルから始まる、身体の調和を図るマッサージ。音叉の振動で気の流れを促進し、心の平穏や調和、悟りを追求する禅の思想を象徴した、シグネチャーメニューのひとつ。

 さらにスパメニューには、半日から6日間にわたって取り組む総合的なウェルネスプログラムもあり、「睡眠」「デトックス」「ヨガ」「フィットネス」などを目的に合わせて組み立てたプログラムをカスタマイズすることも可能だ。

 ホテル内のレストランとバーは、“Eat With Six Senses(天然由来で、地元での持続可能な栽培法による食材を用いたシックスセンシズ流の食体験)”の考えをさらに発展させ、日本古来の暦に基づく美食を提案。

 「オールデイダイニング Sekki(節気)」では、日本の二十四節気に合わせた食事と飲み物が堪能できる。エグゼクティブシェフの宍倉宏生氏が地元の農家や生産者と密接に連携しながら、旬の食材の風味を最大限引き出した、サステナビリティに配慮したメニューの数々をラインアップ。

 隣接する「Café Sekki(カフェ 節気)」では、淹れたてのコーヒー、クラフト紅茶、自家製コンブチャ、ヘルシーなスロージュースなど幅広いドリンクメニューに加え、伝統的な発酵法による天然素材のみを使用したスイーツやペストリーを取り揃えている。

 京都駅から車でわずか10分ほど。「清水寺」や「三十三間堂」にも近い東山七条に佇む自然派アーバンリゾート「シックスセンシズ 京都」は、心身ともに安らぎが得られる、自分へのご褒美ステイにぴったりのホテルとして、ぜひ覚えておきたい存在だ。

シックスセンシズ 京都

所在地 京都府京都市東山区妙法院前側町431
電話番号 075-531-0700(代)
http://www.sixsenses.com/jp/kyoto
◆予約サイト(アフタヌーンティー)
https://www.tablecheck.com/ja/shops/sixsenses-kyoto-restaurant-sekki/reserve?menu_lists%5B%5D=665fcbaeca3cad5d2de3aa6f

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2024.09.24(火)
文=立花奈緒(ブレーンシップ)